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平等なき平等条項論 equal protection条項と憲法14条1項
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京大学出版会 |
発売年月日 | 2008/07/30 |
JAN | 9784130361330 |
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平等なき平等条項論
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【内容】 本書は、憲法14条1項の判例理論について検討し、そこには2つの問題があることを指摘する。 1つ目は、憲法14条1項は法令の設ける区別が合理的根拠に基づくものでなければならないことを要請しているが、この合理的根拠の要請に関する理解が不明確なことである。 2つ目は、判例理論...
【内容】 本書は、憲法14条1項の判例理論について検討し、そこには2つの問題があることを指摘する。 1つ目は、憲法14条1項は法令の設ける区別が合理的根拠に基づくものでなければならないことを要請しているが、この合理的根拠の要請に関する理解が不明確なことである。 2つ目は、判例理論が差別という問題への配慮を欠いていることである。 そして、アメリカ法からの示唆を得た上で、著者は、合理的根拠の要請は立法目的への適合性の要請に一元化すべきであると主張する。また、14条1項前段は立法目的への適合性の要請を、後段は差別抑制の要請を規定していると解すべきだと主張する。 【感想】 判例の理論構成が端的に書かれているため、判例理論のどこに問題があるのかが非常に分かりやすかった。 また、各章の末尾には総括が設けられているため、読みやすくもあった。自分の主張を正確かつ分かりやすく伝えたい、という筆者の意識が伝わってきた。 一つ不満なのが、差別禁止の規範がどのような場合に問題となるのか、具体例が少ないことだった。非嫡出子の法定相続分に関する事件以外にも具体例を知りたかった。
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