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弥勒の月 弥勒シリーズ 長編時代小説 光文社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2008/08/06 |
JAN | 9784334744564 |
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弥勒の月
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商品レビュー
3.6
107件のお客様レビュー
木練柿を先に読んで感想を書いた。その時思った疑問はシリーズ一作目の弥勒の月を読むことによって全てが腑に落ちた。これがあさのあつこの初の時代小説だなんて凄すぎる! 元武士で今は遠野屋の主で暗い過去を持つ清之介。同心でいけ好かない男の信次郎。岡っ引で人の心を持ちまっとうな男の伊佐治。...
木練柿を先に読んで感想を書いた。その時思った疑問はシリーズ一作目の弥勒の月を読むことによって全てが腑に落ちた。これがあさのあつこの初の時代小説だなんて凄すぎる! 元武士で今は遠野屋の主で暗い過去を持つ清之介。同心でいけ好かない男の信次郎。岡っ引で人の心を持ちまっとうな男の伊佐治。全く性格が合わない3人の共通点は皆、切れ者であること。 弥勒のような妻・おりんと出会い、暗い過去を断ち切る決心をし、商人として出直そうと決めた清之介。その大切な妻が不可解な死を遂げたのをきっかけに3人は出会う。 あさのあつこの情景描写と心中の描写がとても上手く、話にどんどん引き込まれていく。清之介が自分の過去と向き合い、葛藤しながらも淡々と前に進んでいく姿。そんな清之介にただならぬものを感じとる同心と岡っ引のやり取りや駆け引きは読み応えがある。続きが楽しみな作品だ。
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初めての作家さん。ブクログのお勧め。おぼろげな記憶で児童文学を書かれる方かと思っていたので、時代ものだったことが意外で、興味をひかれた。 かなり暗いトーンで、あまり好きな作風ではなかったにも関わらず、ぐいぐい引き込まれる展開。舞台は江戸時代だが、完全にミステリー小説だった。だから...
初めての作家さん。ブクログのお勧め。おぼろげな記憶で児童文学を書かれる方かと思っていたので、時代ものだったことが意外で、興味をひかれた。 かなり暗いトーンで、あまり好きな作風ではなかったにも関わらず、ぐいぐい引き込まれる展開。舞台は江戸時代だが、完全にミステリー小説だった。だからこそ、最後はもう少しすっきり終わって欲しかった感あり。 読み終わってから確認したら、どうやらシリーズものらしい。次を読むか、今はまだ迷っている。
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あさのあつこさんの人気時代劇、弥勒シリーズ。江戸を舞台に闇に巣くう人々の業や悲しみをらしさ前回で描く。出てくるキャラが魅力的。主人公の同心、小暮信次郎はニヒルで人の嫌な部分ばかりを付いてくるいけ好かない奴。それを上手に窘める岡っ引きの伊佐治。このバランス感覚は素晴らしい。加えて物...
あさのあつこさんの人気時代劇、弥勒シリーズ。江戸を舞台に闇に巣くう人々の業や悲しみをらしさ前回で描く。出てくるキャラが魅力的。主人公の同心、小暮信次郎はニヒルで人の嫌な部分ばかりを付いてくるいけ好かない奴。それを上手に窘める岡っ引きの伊佐治。このバランス感覚は素晴らしい。加えて物語の中心にドカッと座る、「遠野屋」主人、清之介の不気味さも相まって見事なコントラストをみせている。テーマは重く、時代ものらしい悲しい、暗い展開ながら粘っこくなく読めるのは、さすがあさのあつこさんという所か。
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