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精神のけもの道 つい、おかしなことをやってしまう人たちの話
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | アスペクト |
発売年月日 | 2008/08/07 |
JAN | 9784757215306 |
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精神のけもの道
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商品レビュー
3.1
11件のお客様レビュー
精神科医による、 人生の迷子になってしまった人々を描いた本。 これ・・・戦々恐々として読みました。 というのも、20ページめにして、 著者の底意地の悪さが表されているのです。 長いですが抜粋。 『たとえば<四十歳代女性A>となっている人物の写真は、小太りで目が丸く口は依怙地...
精神科医による、 人生の迷子になってしまった人々を描いた本。 これ・・・戦々恐々として読みました。 というのも、20ページめにして、 著者の底意地の悪さが表されているのです。 長いですが抜粋。 『たとえば<四十歳代女性A>となっている人物の写真は、小太りで目が丸く口は依怙地そうで、髪は短めでカールしており、赤系統の押し付けがましい色遣いのカーディガンを着ている。率直な印象としては、野暮で愚かで騒々しく、幸福とは縁の薄そうな女性である。』 ・・・一枚の人物の写真から、よくこんなコメントが出てくるものです。 赤く派手めのカーディガンを着ていたのでしょうか。 「押し付けがましい」と、着ているものを揶揄される始末。 続き。 ある占い師がこのAさんを占った時のコメント。 そこから導き出される著者の印象が、とんでもなく底意地が悪いのです。 『「こうした手相の場合、夢のような事を考えてみたり、仮空の世界を想像したりする、現実性のない性格です。しかも、すぐに悲観的になったりもします」「そのうえ、頭脳戦が月丘に深く長く下垂しており、神秘十字形、仏心紋も出ているから、信仰的なことに非常に関心を持ちます」「感情線が強いので、女性としては、ちょっと扱いにくい面があるかもしれません」「顔は、丸目で大きいのが特徴、感覚的に鋭いものがあり、感受性も強いといえます。しかも法令が出ているので、家庭の主婦ではおさまらない面もあります。口幅が広いから、気の向いた仕事をやるといいでしょう」といった調子で、散々である。 要約してみれば、ヒステリックで猜疑心が強く、新興宗教にハマリがち、ということなのではないか。場末の酒場で酔っ払いを相手に働いて貯め込んだ金を教祖様に吸い取られ、下らない男と所帯を持つも痴話喧嘩が絶えず、キッチュな金ピカの御本尊様を安アパートの四畳半に鎮座させてお題目を上げるもののちっとも救われない。演歌が好きで酒も好きで、霊感があるのを自慢するーそんなタイプなのかもしれない。 この「要約すれば」以降、すごい悪意です。 占い師の言葉を「散々である」と言っていますが、 「散々」な結末を導いているのは著者の底意地の悪さです。 正直、この描写を読んで不快になりました。 だから、続きを読むか、迷いました。 けれど、登場する「けもの道に迷い込んだ人々」=現実が少し普通の人とずれた、けれど、身近にいそうな人々に 興味があり、最後まで読みました。 結果、引用した文章を読んだ時ほど、不快な気持ちにさせられることもなく、 登場人物たちに対する興味が尽きず、最後まで読みきれました。 でも最後まで、 「いつ、また不快な気持ちにさせられるか」という警戒感は拭えませんでした。
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※このレビューにはネタバレを含みます
ついおかしなことをやってしまう、『精神のけもの道』に迷い込んだ人々についての考察。『屋根裏に誰かいるんですよ。』と重複するところがあるが、挿絵効果もあって面白く読めた。 それはそうと、どうもこの本以前に借りて読んだことがある気がするのだが、いつどこでだったか、全部読んだのか途中までだったのか思い出せない。他人のそういう話を聞いて、そんな事あるかいと思っていた事態にとうとう自分が陥った。読書のけもの道。 関係ないが、それはそうと と クレオソート は似ているな。
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紀伊国屋で行われていた「ほんのまくらフェア」※にて購入。 ※本に、その本の冒頭部の文章のみを印刷したカバーをかけてタイトルや筆者を伏せて、「ほんのまくら」だけをたよりに本を選ぶイベント。 普段買わない本を読めて新鮮だったが、いまいちだった。 主張がよくわからなくて、つらつらと...
紀伊国屋で行われていた「ほんのまくらフェア」※にて購入。 ※本に、その本の冒頭部の文章のみを印刷したカバーをかけてタイトルや筆者を伏せて、「ほんのまくら」だけをたよりに本を選ぶイベント。 普段買わない本を読めて新鮮だったが、いまいちだった。 主張がよくわからなくて、つらつらと感じたことが書かれているだけな気がする。エッセイだからかな? 人は自分を保つために独自の文脈をつくりだし、そこに論理的な整合性を見出そうと過剰に固執するとき、「精神のけもの道」に迷い込んでいく。そのけもの道はいつも人間の道のすぐとなりにある。 …ということなのかな。
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