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小林多喜二 蟹工船
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 金曜日 |
発売年月日 | 2008/07/10 |
JAN | 9784906605446 |
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小林多喜二 蟹工船
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商品レビュー
3.6
14件のお客様レビュー
タイトルや某クイズ系Youtuberのおかげで 「おい、地獄さ行ぐんだで!」 という書き出しだけは知っていましたが実際に読むのは初めてでした。 「蟹工船」自体は日露戦争前後、資本主義が進む中での共産主義、労働者の権利などがテーマになっており、こういう時代があったのか、当時こうい...
タイトルや某クイズ系Youtuberのおかげで 「おい、地獄さ行ぐんだで!」 という書き出しだけは知っていましたが実際に読むのは初めてでした。 「蟹工船」自体は日露戦争前後、資本主義が進む中での共産主義、労働者の権利などがテーマになっており、こういう時代があったのか、当時こういう考えもあるのかと非常にこの時代についてさらに知りたくなる一冊でした。 (ちょうど映画館でオッペンハイマーを見ており、赤狩り関連の話題もあったので、こういうことかと納得しました) 一方で、はるか昔のことのように感じましたがその後の雨宮処凛さんの解説などを読むと、平成の時代、なんなら、令和の今ですら労働者の権利は危ういと感じられました。 小林多喜二をきっかけに、この時代についてもっと知ってみたいと思いました。
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文字通り殺されていく過酷な労働環境を表すエピソードを物語としてよく描けていると思う。そして、労働者が団結することの大切さ、希望を分からせてくれる。悪の根源がすべて資本家、ロシア=共産主義=善、北海道の労働環境が他地域(内地)と切り離されて極悪だとする等単純化がひどいが、私は無視して読めた。時代を考えると反資本主義・反軍隊・反戦・反天皇制等全体的にとても挑戦的だと思う。よく出版できたと思う。もっと長く生きていられたらと思わせる作品。
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小林多喜二(1903年〜1933年)という29歳で亡くなった作家が1929年に書いた作品。この作品がプロレタリア文学として注目を集める一方で、特別高等警察から目をつけられる。そして多喜二は1933年、特別高等警察による拷問を受けて亡くなってしまう。 当時の労働環境を色濃く映したプロレタリア文学。漁船でも工場でもない蟹工船(かにこうせん)は、航海法も、労働法も適用されない。そのような中で過酷な労働環境を虐げられてきた。 なんと恐ろしい時代か。叙述もおどろおどろしい。 ストライキを企だて演説する場面のみ、気持ちよかった。しかし失敗に終わる…。 資本主義か共産主義かで揺れ動いていた時代を知ることができる一冊。
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