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ニック・シャドウの真夜中の図書館(6) 口は災いのもと
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ゴマブックス |
発売年月日 | 2008/07/17 |
JAN | 9784777109371 |
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ニック・シャドウの真夜中の図書館(6)
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ニック・シャドウの真夜中の図書館(6)
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商品レビュー
3.5
2件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ルイーズは過激な事をするエマとつるんでいた。軽犯罪を犯すエマに閉口していたが、自分に危害が加えられることを恐れ、何も言えずにいた。しかし、ある日ルイーズはその選択を後悔する事になった。 *** ニック・シャドウシリーズ第6冊目。今回のキーワードは帯にあるように「罰」。今までの5冊は帯が付いていても何がキーワードという記載はなかったのだが、今までの本にもキーワードがあったのかもしれない。読んでいくと、罰を受けるのは自業自得といえる話、確かにルール違反ではあるがそこまで?という話、なぜこの人たちは罰を受けたのかわからないという話があり、いろいろな話が楽しめた。お気に入りの話は「口は災いのもと」と「グッドラック・バッドラック」と2つで悩んだが、僅差で「グッドラック・バッドラック」が面白かった。(どちらも面白かったが、どうしても「口は災いのもと」のエマたちが好きになれなかった) お小遣いをもらい、グレッグの祖父の遺品をまとめる仕事を頼まれたグレッグと親友のサム。彼らはタンスの中から「グッドラック・バッドラック」と書かれた古いボードゲームを見つける。 ボードゲームのつくりはなかなか緻密で、今グレッグたちが住んでいる町の昔の姿をかたどっている地図を使い、サイコロを振って人形を進めていくというものだった。二人は興味本位でゲームを開始する。すると、そのゲームが引き起こしたとしか考えられない不思議で、不気味なことが身の回りで不思議なことが起こり始めた。それは、ラッキーな事だったりアンラッキーな事だったりと、まさにボードゲームのタイトルの通り。しかし、ラッキーなことは小さな幸福だが、アンラッキーなことは起こった幸福な出来事をすべて足してもたりないほどの不幸だった。しかも、擦り切れたルールブックに書いてあったようで、一度始めたら最後までやりきらないとルール違反となるらしい。ゲームが不幸を引き起こすという展開もなかなか怖いが、それ以上にぞっとしたのがボードゲームに起こった変化だった。この変化を話してしまうとこの物語の面白さが損なわれるので割愛するが、言えるのはこのゲームはプレイヤーを決して逃さないということ。それはこのゲームを今までやってきた人々すべてに当てはまりそう。 最後までプレイさせてゲーム自体が何をしたいのかはわからないが、よくないことを引き起こそうと企んでいるのは間違いがないだろう。真相を知っていそうな祖母も認知症を患っているせいで詳しい話が聞けず、どうにか聞こうとしてもひどく拒絶され聞くことはかなわなかった。しかし、祖母がボードゲームをプレイしたのは間違いないという証拠のみがグレッグに示される。あのゲームがある限り祖母や自分たちが苦しめられるのだと確信し、ボードゲームの破壊を試みるが、彼を待ち受けていた結末は彼の望んだものではなかった。 最初は楽しい雰囲気のこの作品も、一つ不穏なものが持ち込まれただけでひどい展開に転がっていく。たまたま見つけ、興味本位でやっただけなのにこんなことになるというのはあまりに酷い。本人達もこんなことになるなんて思ってなかっただろう。ボードゲームをすると様々な現象が現実で起るというホラー映画を見たことがあるが、あれもなかなか嫌な作品だった。これもその作品に負けず劣らず厭な話だ。
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