バーンアウト 仕事とうまくつきあうための6つの戦略

マイケル・P.ライター, クリスチーナマスラック【著】, 増田真也, 北岡和代, 荻野佳代子【訳】

• 販売会社／発売会社: 金子書房
• 発売年月日: 2008/07/15
• JAN: 9784760832408

商品レビュー

2020/09/27

バーンアウトをもたらす要素を6に整理し、改善行動を促すためのトレーニングノート本

●感想
　一緒にプロジェクトを行っている先輩と連絡が急遽つかなくなってしまった。「バーンアウト」してしまったのか。どのようなメカニズムで、仕事が人を追い込むかを考えたく読んでみた。ただ、この本は「バーンアウトしないためのトレーニングノート本」であった。メカニズムや仕組みの解説は少なく、「～な問題～には～で対処せよ」という一般論の記述が占められていた。今、追い込まれている人が、自分の現状を整理し、行動を起こすための本である。「バーンアウトと仕事」の関係性について、深く学べる内容ではなかった。自分が仕事に強いストレスを感じているときに再読すればいいかな。「なぜ仕事が人を追い込んでしまうのか」「バーンアウトするときは、精神的・身体的んどのような状態にあるか」を学ぶためには、別の本を参照しよう。

●本書を読みながら気になった記述・コト
◆仕事の問題は6つの要素から構成される。それは「負担・裁量権・報酬・共同体・公平性・価値観」である

◆翻訳がうまくない
　本書の翻訳がそんなにうまくないため、読んでいて理解しづらい部分も多い

◆労働者の立場ではどうにもならないことが多い
　仕事上の問題は、労働者にはそれを解決する権限がなく、管理者に訴えるしかない場合が多い。訴えて改善されない場合は、つまるところ退職するしかないのではないか...。