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極地に消えた人々 新装復刊 北極探検記
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 白水社 |
発売年月日 | 2002/09/28 |
JAN | 9784560030394 |
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極地に消えた人々 新装復刊 北極探検記
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北極を目指した人々のドラマを綴る。 訳者・加藤九祚(きゅうぞう)のあとがきによれば、ワシーリー・パセツキーの著作「謎を解いた発見」から7章分を抜粋したものだという。パセツキーはロシアの北極・南極研究所に属していた人物と考えられるが、詳しい経歴は不明である。訳者の加藤は、第二次大戦...
北極を目指した人々のドラマを綴る。 訳者・加藤九祚(きゅうぞう)のあとがきによれば、ワシーリー・パセツキーの著作「謎を解いた発見」から7章分を抜粋したものだという。パセツキーはロシアの北極・南極研究所に属していた人物と考えられるが、詳しい経歴は不明である。訳者の加藤は、第二次大戦で召集され、終戦後はシベリアに4年8ヶ月抑留されている。そこで一念発起してロシア語を習得したという不屈の人である。帰国後、その興味はロシアのみならずユーラシア大陸全般に広がり、シルクロード研究や仏像遺跡研究で名を遺す文化人類学者となった。 ともあれ、その異才がロシア語原典の興味深い読み物を見つけ出し、邦訳して世に送り出したのが本書である。 古来、多くの人々が最果ての地を目指した。 北極点到達は多くの人の夢であったが、厳しい自然はそれを阻んだ。最初に北極点到達に成功したと主張したのは1907~1909年、別々のグループであったピアリーとクックだが、どちらも実際には極点までは到達していなかったようだ。その後、飛行機や潜水艦での到達はあったが、徒歩での到達となると1969年のハーバードが最初の公認記録である。南極点到達が1912年であったのに比べると、だいぶん出遅れているようにも見えるが、大陸である南極と、海と氷に閉ざされた北極では、条件が異なったということかもしれない。 本書では主に、1章に1人(グループ)の北極探検の顛末を記す。 タイトルが示唆するように、いずれのグループも到達に成功はしていない。命を落としたものも多い。 ベーリング(ロシア)、ゲデンシュトロム(ロシア)、ジョージ・デ・ロング(アメリカ)、エドゥアルト・トーリ(ロシア)、ジョン・フランクリン(イギリス)、ナンセン(ノルウェー)、サロモン・アンドレー(スウェーデン)。 北極を取り巻く国の人々は、それぞれの理由で、それぞれの理論で、極地を目指した。 あるいは国土の境が陸続きなのか海で区切られているのかを確認するため、あるいは幻の島は本当にあるのか確かめるため、あるいは北西航路を切り開くため、あるいは海流を利用して北極点に到達可能であることを証明するため。 寒さに凍え、壊血病にむしばまれ、飢えに苦しみ、悪天候に悩まされつつ、彼らは進んだ。 国の威信もあったろう。野心ももちろんあったには違いない。 しかし、それ以上に、未踏の「極点」をこの目で見たいという熱意が彼らを支えていたのではあるまいか。 痛いほどの寒さを肌に感じるとともに、不思議な感動も呼ぶ1冊である。
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