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林芙美子 ちくま日本文学020
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2008/07/11 |
JAN | 9784480425201 |
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商品レビュー
3.5
2件のお客様レビュー
読んでいると目の前で体験してるかのように やりきれない思いになってしまうのでした… 現代の庶民にはちとツラい…
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蒼い海風も 黄いろなる黍畑の風も 黒い土の吐息も 二十五の女心を濡らすかな (P10 「自序」) うわあ。 これは、むせてしまいそうなぐらい濃密な詩だな。 若い頃にこんな詩を読んだら眠れないな。 前卷の梅崎春生は福岡市中央区の生まれだが、林芙美子は福岡県門司市の生まれ。 あ...
蒼い海風も 黄いろなる黍畑の風も 黒い土の吐息も 二十五の女心を濡らすかな (P10 「自序」) うわあ。 これは、むせてしまいそうなぐらい濃密な詩だな。 若い頃にこんな詩を読んだら眠れないな。 前卷の梅崎春生は福岡市中央区の生まれだが、林芙美子は福岡県門司市の生まれ。 あっちが福岡市なら、こっちは北九州市というわけだ。 作中に出てくる方言がいい。 これは小倉弁なのかな。(福岡の人に言わせると、博多弁、久留米弁、小倉弁はそれぞれ違うそうだが、長年福岡に住んでいてもよくわかりません) 「いやしかのう、この子は……腹がばりさけても知らんぞ」 「章魚の足が食いたかなア」 「何云いなはると! お父さんやおッ母さんが、こぎゃん貧乏しよるとが判らんとな!」 (p23「風琴と魚の町」) どれも魅力的な作品集。 代表作「放浪記」「浮雲」はぜひ読んでみたいな。
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