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チャット隠れ鬼 光文社文庫
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チャット隠れ鬼 光文社文庫

山口雅也【著】

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チャット隠れ鬼 光文社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2008/07/09
JAN 9784334744441

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商品レビュー

2.8

6件のお客様レビュー

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2017/05/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

〇 概要  中学校教師である「祭戸」は,子供たちを守るために,ネット犯罪を監視せよと命じられる。いやいや引き受けたものの,祭戸は,チャットを経験するうちに、チャットの面白さにどっぷりとはまっていく。そこで出会った一人が,危険な小児性愛者であると疑う。容疑者だと思われる人物の家に向かうと,そこには,同僚教師の死体が…! 〇 総合評価  横書きの文庫というのはインパクトがある。内容はチャットやらサイバーエンジェルやら,扱っている内容が,ひと昔,ふた昔前のモノという印象が強い。主人公の祭戸は,それなりの存在感があるのだが,それ以外の登場人物の個性は希薄。サスペンス的なノリもある上に,叙述トリックも仕掛け,一応,意外な真相も用意されているのだが…総じて中途半端。いっそ,意外な真相など用意せず,ホラー,サスペンスといった雰囲気で仕上げた方がよかったかもしれない。  読んでいるときは,それなりに楽しめたが,真相があまりに平凡だったのが難点。ぎりぎり★3かな。 〇 サプライズ ★★★☆☆  ネット犯罪の監視という仕事の一環としてチャットを行い,小児性愛者と疑われる人物の家を見つけるところまでは予測できたが,そこで祭戸の職場の同僚である教師の宇江部の死体が見つかったところはサプライズがあった。しかし,登場人物が少なすぎたこともあり,犯人になりそうと思えたのは,生徒の小波しかいない状態。こうなってしまうと,犯人捜しという点でのサプライズは薄い。ゴキブリや猫を殺害するシーンがあるが,このシーンを宇江部の回想シーンと誤認させる叙述トリックが仕掛けられていると思うのだが,あまり機能していない。ミステリとしての完成度を上げるなら,あと一人か二人くらい怪しげな人物を用意したかったところ。これは,サプライズを狙ったというより,サスペンスがメインで,サプライズはおまけという感じか。 〇 熱中度 ★★★★☆  山口雅也の作品なのだが,作品の肌触りは,折原一に近い。読んでいる途中は,「これをどう仕上げるつもりなんだ?」というドキドキ感がある。作品全体が短く,スピーディーな展開なのもよい。ここは登場人物が少ないことが生きている。熱中度は高い。 〇 インパクト ★★★☆☆  横書きというのはインパクトがある。しかし,その程度。中身はそうでもない。チャット用ロボット言われても,今となっては,インパクトは薄い。連載されていたのが,2004年頃ということもあって当時であればインパクトもあったのかもしれないが…。会話用ロボットどころか,AIの進歩は著しく,今や将棋のAIがプロ棋士に勝ってしまう時代。むしろ,2004年であれば,これがメイントリックになっていたことが驚きか。宇江部が殺されるシーンだけはインパクトがあったが,それだけ。真相のインパクトも薄い。 〇 読後感 ★★★☆☆  内容が軽いので,猟奇的な描写もあるのだが,さほど,読後感の悪さというものもない。もちろんよくもない。 〇 キャラクター ★★☆☆☆  祭戸のキャラクターはそれなりにリアル。山口雅也の本人のイメージも強い。とはいえ,叙述トリックを使っていることもあって,個々の登場人物の個性は希薄。折原一っぽい肌触りはそのあたりが原因かもしれない。 〇 希少価値 ★★★☆☆  山口雅也の作品は総じて手に入りにくい印象がある。これは,その時代性もあって,手に入りにくくなりそうなイメージがある。

Posted by ブクログ

2014/12/18

著者にしては珍しく非常にシンプルな作品。ファンにはもの足りないかもしれないが読みやすくこれはこれでよい。

Posted by ブクログ

2010/05/05

ネット犯罪を防ぐためにインターネットを監視すサイバー・エンジェルへの参加を求められた冴えない教師・祭戸。 嫌々ながら引き受けた彼が、画面の向こうに観たものは? ネットの向こうに隠れた鬼を探し出す、祭戸の鬼ごっこの行方に手に汗、握る! あなたはそれでもログしますか?

Posted by ブクログ

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