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火と汐 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 1983/05/01 |
JAN | 9784167106133 |
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商品レビュー
3.5
5件のお客様レビュー
「松本清張」の推理小説集『火と汐』を読みました。 『神と野獣の日』、『疑惑』に続き「松本清張」作品です。 -----story------------- 夏の京都で、男と大文字見物を楽しんでいた人妻が失踪した。 その日、夫は、三宅島へのヨットレースに挑んでいたが……。 本格推...
「松本清張」の推理小説集『火と汐』を読みました。 『神と野獣の日』、『疑惑』に続き「松本清張」作品です。 -----story------------- 夏の京都で、男と大文字見物を楽しんでいた人妻が失踪した。 その日、夫は、三宅島へのヨットレースに挑んでいたが……。 本格推理の醍醐味。 『火と汐』、『証言の森』、『種族同盟』、『山』収録。 ----------------------- 「松本清張」作品って、次々と読みたくなる魅力を備えていますよね。 本書には以下の四篇が収録されています。 ■火と汐 ■証言の森 ■種族同盟 ■山 『火と汐』は、アリバイ崩しモノ。 「美弥子」は、夫の三宅島ヨットレース参加中に、夫の大学時代の友人「曾根晋吉」と京都で大文字見物を楽しんでいたが、突然失踪、、、 その後、東京の「曾根晋吉」自宅近辺の雑木林から絞殺死体として発見された。 当然、「曾根晋吉」が容疑者として浮かぶが、彼の行動は、犯人としては不自然な点があり、刑事の「神代(くましろ)」と「東」は完璧なアリバイのある夫「芝村」に容疑を向ける、、、 「芝村」は、ヨットレース中にパートナーを事故で失っており、その事故にも不審な点があることから、益々疑惑が強まり… 二人の刑事の地道な捜査により、真相が明らかになります。 『証言の森』は、昭和13年の東京(中野?)を舞台に、夫の留守中に自宅で絞殺された妻の死の真相に迫る物語。 当初から警察は夫「青座村次」を容疑者と決めつけて捜査を進め、物的証拠が少ない中、自白による解決を目指しますが、取調べでの「青座村次」の証言は二転三転… 何が真実なのか、何が嘘なのか、最後の最後までわかりませんでした。 他にも殺害の機会があった人物もありましたが、結果的には状況証拠と本人の犯行自供により有罪… 戦時下にあって、懲役を科せられることは徴兵を免れるということ、、、 当時は複雑な状況にあっただけに、偽証により有罪になるということも、選択肢として考えてしまうかもしれませんよね。 そんな時代は嫌ですねぇ。 『種族同盟』は、強盗・強姦・殺人事件の容疑者を冤罪から救った(はずの)弁護士の活躍と、その後の悲劇を綴った物語。 国選弁護士の大活躍により、容疑者を無罪放免にする… という展開が、先日読了した『疑惑』と似通っていましたね。 その後、無罪となった容疑者「阿仁連平」を、雑役夫として弁護士事務所に雇い入れるのですが、次第にその本性が明らかになり、本人の口から事件の真相が語られ… そして、怖ろしい結末が待っていました。 内容は全く異なりますが、正義感に溢れ、人助けをしたはずの弁護士の身が危うくなるところも『疑惑』と似通っていましたね。 こちらもこわ~いエンディングでした。 『山』は、会社の金を使い込みして逃亡中の男が、潜伏(逗留?)先の温泉近くの山中で資産家の秘密を知ったことから、運命が変わる物語。 ただし、あまりに身勝手な行動から、上手くはいかないんですけどね。 昭和42年から昭和43年にかけて発表された作品ですが、現在でも面白く読めますねぇ。 背景は昭和の匂いをプンプン感じさせますが、内容は現代にも通じる感じです… 読んでいると、人間不信になりそうですけどね。
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松本清張の本領発揮な短編集。特に現実の事件をノベライズしたような「証言の森」は地味ながら、その後の清朝の方向性を決めたような作品。 京都の大文字を見ている最中に行方不明になった不倫相手は、何故か自宅近くで死体となって発見される。一体誰が真実を語っているのか、というトラベルミステ...
松本清張の本領発揮な短編集。特に現実の事件をノベライズしたような「証言の森」は地味ながら、その後の清朝の方向性を決めたような作品。 京都の大文字を見ている最中に行方不明になった不倫相手は、何故か自宅近くで死体となって発見される。一体誰が真実を語っているのか、というトラベルミステリ。今となっては凡作感あり。 見た目有罪の事件の被疑者、真実は最後に明らかになるのか?という「証言の森」「種族同盟」は、この2作だけ読むだけにこの本を買ってもいいほどの出来。したがって、もう一作は評価はいいや。 冤罪と有罪の境目をフラフラし、挙句の果てに被疑者に弱みを握られるという、現代でも通用しそうなストーリー展開で、事件の背景が古い以外は全く色あせていない。 最近の作家では、こういうコンパクトで重いテーマって無理なんでしょうかね。
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再読。 「種族同盟」をテレビで見て再読。 テレビでは容疑者は女性(小川真由美)だったが、原作は男性で、それが新鮮だった。 「証言の森」殺人を容認したり否認したりする容疑者や関係者。現代では思いもよらぬ動機が意外に面白かった。 「火と汐」「山」アリバイ崩しはいささか退屈。 2...
再読。 「種族同盟」をテレビで見て再読。 テレビでは容疑者は女性(小川真由美)だったが、原作は男性で、それが新鮮だった。 「証言の森」殺人を容認したり否認したりする容疑者や関係者。現代では思いもよらぬ動機が意外に面白かった。 「火と汐」「山」アリバイ崩しはいささか退屈。 2014.2.23 「火と汐」「証言の森」「種族同盟」「山」収録。 ・刑事の執念によるアリバイ崩し「火と汐」 ・現代においては思いもよらぬ動機の「証言の森」 ・弁護士を主人公とする「種族同盟」、予想がつく内容ではあるが好きなタイプの話 ・科学的捜査に慣れた現代では、こんなので犯人を特定してしまうのかと新鮮に感じる「山」 内容もさることながら、昔風の表現も面白かった。
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