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戦史の証言者たち 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 1995/08/05 |
JAN | 9784167169282 |
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戦史の証言者たち
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戦史の証言者たち
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戦記文学でも知られる…
戦記文学でも知られる著者による、戦争体験者へのインタビュー。証言者は戦艦武蔵建造時の技術者、山本連合艦隊長官の殉職時の護衛機パイロットなど、将官や大臣ではなく、全て現場の人々であり、あまり知られない戦争の細部が語られている。例えば、海軍乙事件(水上機で退避中の連合艦隊司令部が荒天...
戦記文学でも知られる著者による、戦争体験者へのインタビュー。証言者は戦艦武蔵建造時の技術者、山本連合艦隊長官の殉職時の護衛機パイロットなど、将官や大臣ではなく、全て現場の人々であり、あまり知られない戦争の細部が語られている。例えば、海軍乙事件(水上機で退避中の連合艦隊司令部が荒天により墜落、古賀連合艦隊長官は殉職、福留参謀長以下数名が米軍将校指揮下のゲリラに捕らえられた事件)に関する証言など、とても興味深い。
文庫OFF
単行本は1981年8月、毎日新聞社より刊行。著者が1965年以降、戦史小説執筆のために行った聞き取りのうち、証言者の許諾が得られたものを文字起こしし、活字化したもの。戦艦武蔵の進水作業を担当した技術者から始まり、山本五十六遭難時の護衛機パイロット、福留繁連合艦隊参謀長の遭難と救...
単行本は1981年8月、毎日新聞社より刊行。著者が1965年以降、戦史小説執筆のために行った聞き取りのうち、証言者の許諾が得られたものを文字起こしし、活字化したもの。戦艦武蔵の進水作業を担当した技術者から始まり、山本五十六遭難時の護衛機パイロット、福留繁連合艦隊参謀長の遭難と救出に関与した士官と下士官、呉沖の事故で沈没した伊三三潜水艦の生存者と戦後に引き揚げを行ったサルベージ業者の回想が紹介されている。敗戦後は金属が不足していたので、沈没艦船のサルベージはよい商売だった、というのは知らなかった。 重要なのは、聞き手である吉村の問いかけの言葉や、その時々の証言者の姿が印象深く書き込まれていること。吉村が残したという大量の取材テープの行方も気になる。どこかで整理したり保存したりしているのだろうか?
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「吉村昭」が取材過程で出会った体験者の証言を綴った作品『戦史の証言者たち』を読みました。 「吉村昭」作品は一昨年9月に読了した『殉国―陸軍二等兵比嘉真一―』以来なので2年振りです。 -----story------------- 『戦艦武蔵』『深海の使者』といった多くの戦記文...
「吉村昭」が取材過程で出会った体験者の証言を綴った作品『戦史の証言者たち』を読みました。 「吉村昭」作品は一昨年9月に読了した『殉国―陸軍二等兵比嘉真一―』以来なので2年振りです。 -----story------------- 『戦艦武蔵』『深海の使者』といった多くの戦記文学の名作を創作した著者が、その綿密な取材の過程で出会った体験者ならではの貴重な証言を生の声で再現し解説する。 巨大戦艦の進水の秘話、連合艦隊司令長官の戦死とそれにまつわる隠された事実、沈没した潜水艦の悲劇とその引き揚げ時に現出した奇跡など、驚くべき真実の数々。 ----------------------- 夏になると戦史に関わる作品を読みたくなるんですよね。 ■Ⅰ 戦艦武蔵の進水 ■Ⅱ 山本連合艦隊司令長官の戦死 ■Ⅲ 福留参謀長の遭難と救出 ■Ⅳ 伊号第三三潜水艦沈没と浮揚 ■あとがき ■中西部太平洋・主要図 「吉村昭」が『戦艦武蔵』、『海軍甲事件』、『海軍乙事件』、『総員起シ』等の戦争文学作品を執筆するにあたり、当事者への綿密な取材を行っていたことがわかる作品です。 『Ⅰ戦艦武蔵の進水』は、三菱重工で船台大工技師「大宮丈七」へのインタビュー、、、 対岸までの距離が短い長崎港での巨大戦艦武蔵の進水式… その困難さに立ち向かい、様々な工夫により進水を成功させた体験が語られています。 『Ⅱ 山本連合艦隊司令長官の戦死』は、「山本五十六」を護衛していた零戦のパイロット唯一の生き残り「柳谷謙次」へのインタビュー、、、 無勢に多勢で、どうしようもない状況だったようですね… 生き残てしまったことの辛さが語られています。 『Ⅲ 福留参謀長の遭難と救出』では、「福留参謀長」と一緒に捕虜になった「吉津正利」、救出隊の「大西精一」と「松浦秀夫」の三人へのインタビュー、、、 捕らえられた立場と救出する立場から体験を語ることで事件を多面的に再現させることに成功していますね。 『Ⅳ 伊号三三潜水艦の沈没と浮揚』では、二人だけ生き残った乗組員「小西愛明」、「岡田賢一」とサルベージを担当した技師「又場常夫」、更に作業を直接取材した中国新聞記者(今治支局長)「白石鬼太郎」へのインタビュー、、、 沈没時の状況と戦後に行われた浮揚作業の苦労話が語られています。 どの作品も実際に関わった方から直接状況を聞き取りしているので、公式な記録からは読み取ることのできないリアルな状況を知ることのできる貴重な作品だと思います。 特に印象に残ったのは『Ⅳ 伊号三三潜水艦の沈没と浮揚』において、浮揚後に発見された生きたような死体、、、 酸素は乗組員に吸い尽くされ、水深60メートルに沈んでいたので低温だった影響で腐敗作用が妨げられ、爪と髪が少し伸びた状態で半ミイラ化していたようです… 衝撃的でしたね。
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