文字は語る デザインの前に耳を傾けるべきこと DTPWORLD ARCHIVES

DTPWORLD編集部【編】

• 販売会社／発売会社: ワークスコーポレーション
• 発売年月日: 2008/07/02
• JAN: 9784862670298

商品レビュー

2015/08/31

月刊「DTPWORLD」で連載されていたコラム「文字は語る」をまとめた書籍。2人のライターさんの後を引き継ぎ、2007年7月号から取材執筆を担当。所収されているインタビュー（作り手は考える／使い手は考える）18人分のうち下記10人分を担当。

ブックデザイナー・祖父江 慎さん／ブックデザイナー・松田行正さん／グラフィックデザインユニット・大日本タイポ組合さん／凸版印刷・紺野慎一さん／手動写植オペレーター・駒井靖夫さん／活字直彫師・清水金之助さん／モリサワ／字游工房・鳥海 修さん／書体設計家・書体史研究家・小宮山博史さん／欧文タイプデザイナー・小林 章さん

2012/08/31

デザイナーやカリグラファーといった文字を使う側と、タイプディレクターや開発者といった文字を作る側の両極的な視点から大枠が構成されている文字に関する本です。文字に関する知識がない方でも、インタビュー形式の内容であったり、写真や図説による説明が多いために直感的に内容が把握出来るかと思います。個人的には、平成明朝体などを手がけた小宮山博史氏による書体の選択や文字自体の構成に関することや、日本の活字書体は
どのようにして出来てきたかという歴史背景に関する特集部分がとても興味深かったです。和文書体を扱った書籍はいくつかありますが、根本的な部分に触れているものは案外少なく、そういった点は初めて知るところも多く勉強になりました。ピクトグラムに関する部分や各種コラムなどもいくつかあり、雑誌的な編集になっているので、文字に関する一分野を突き詰めて把握したいという方よりは、雑誌感覚で興味のある様々な知識を広く得たいという方向けの本かも知れません。

2011/11/22

フォントやレタリングに関する本はたくさんあるけれども、初めての人にも読みやすい本。活字の歴史やピクトグラム、今日の活字制作などを取り扱うほか、「文字」に関わる様々な人が登場して文章を寄せているところが魅力的。

フォントについてはあまり詳しくなく、ゴチと明朝と、教科書体とメイリオっていうやつがあるんだよなーと位の認識でしたが、様々な書体があること、また文字（活字）にも様々な性格の物があるのだということが勉強になりました。