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オイスターブック 平凡社ライブラリー227
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オイスターブック 平凡社ライブラリー227

M.F.K.フィッシャー(著者), 椋田直子(著者)

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オイスターブック 平凡社ライブラリー227

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 平凡社
発売年月日 1997/12/12
JAN 9784582762273

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2020/07/12

食文家メアリー・F・K・フィッシャーが牡蠣の生態と牡蠣料理を語り尽くした愛に溢れた瀟洒なエッセイ集。 養殖牡蠣の一生を牡蠣目線から書いた一篇が最初に置かれているので、思わずジョージ・R・R・マーティンの『タフの方舟』シリーズで一番好きな短篇「守護者」のことを思い出さずにはいら...

食文家メアリー・F・K・フィッシャーが牡蠣の生態と牡蠣料理を語り尽くした愛に溢れた瀟洒なエッセイ集。 養殖牡蠣の一生を牡蠣目線から書いた一篇が最初に置かれているので、思わずジョージ・R・R・マーティンの『タフの方舟』シリーズで一番好きな短篇「守護者」のことを思い出さずにはいられなかった。牡蠣目線から語り出し、そこから牡蠣を食す楽しみや半端じゃない拘りを開陳していくという構成を見るだけでも、この本全体がピリッとしたユーモアに包まれているのがわかると思う。 私は牡蠣が苦手なので(苦手なものでも文字で読む分には美味しそうに思えるのが読書のいいところ)、著者の牡蠣愛にはよくもまぁと呆れるくらいだ。辞書に記された「シチュー」の定義に当てはまらない「オイスターシチュー」のこと。母が女学生時代に食べたという、パン一斤に牡蠣を詰めて焼いたクリスマス料理「オイスターローフ」への憧憬。世界一牡蠣料理が美味しいニューオーリンズの高級レストランの話や、牡蠣に含まれる燐が脳によいと信じて宮廷の英才たちに毎日一定量の牡蠣消費を義務付けていたルイ11世のこと。「牡蠣を大きめのオリーブに入れ、オリーブをキノドアオジ(俗に「ガーデバンティング」ともいう小鳥)に入れ、キノドアオジをヒバリのなかに入れ」た「革命が起きても不思議はない」フランス料理に、牡蠣のなかに潜む小さなカクレガニとシラスを取り合わせたミニチュアのような一皿など、取り扱う食材もそれを語る文章も気が利いている。ロミ『悪食大全』の横にそっと置きたいお洒落な一冊。

Posted by ブクログ