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夏目家の福猫 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2008/06/28 |
JAN | 9784101352510 |
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夏目家の福猫
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商品レビュー
3.3
7件のお客様レビュー
漱石の長女であり著者の母である筆子から見聞した漱石。タイトルのほのぼのとした印象とは異なり、夏目一族の暗い面も隠さずに記す著者。「母の想い出」は筆子を介護する著者の苦悩が痛いほど感じられる。奇しくも今日、老父母を実家に訪うて感じる老いと重ねてしまう。「漱石ゆかりの事など」では、著...
漱石の長女であり著者の母である筆子から見聞した漱石。タイトルのほのぼのとした印象とは異なり、夏目一族の暗い面も隠さずに記す著者。「母の想い出」は筆子を介護する著者の苦悩が痛いほど感じられる。奇しくも今日、老父母を実家に訪うて感じる老いと重ねてしまう。「漱石ゆかりの事など」では、著者の明るさが読み取れて爽やかな読後を味わうことができた。
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漱石の孫娘の手に成るエッセイ。 著者、半藤末利子さんは、漱石の長女、筆子さんと松岡譲の娘とのこと。 漱石の話や、祖母鏡子のことを語った部分も興味深いけれど、私には実母を介護して見送った「母の思い出」の章が心に残る。 介護に疲れて、どうにかして手を抜きたいと思ったこと、もう生い先...
漱石の孫娘の手に成るエッセイ。 著者、半藤末利子さんは、漱石の長女、筆子さんと松岡譲の娘とのこと。 漱石の話や、祖母鏡子のことを語った部分も興味深いけれど、私には実母を介護して見送った「母の思い出」の章が心に残る。 介護に疲れて、どうにかして手を抜きたいと思ったこと、もう生い先が長くない母と分かっていても、つらく当たってしまったこと...。 お母さんを大事に思っていないはずはないのに、後悔すると分かっているのに、そういうところに追い詰められていってしまうのだろう。 私はまだ親を介護した経験はないけれど、こうした心境になっていくだろうことは自分のこととして理解できる。 実際、実家の母が祖母(実の母)の晩年に親子喧嘩を結構していたのを目にした。 母の場合は同居もしていなかったから、それほどお世話をしたわけでもなかったけれど。 当時はもうちょっと優しくしてあげればいいのに...と思っていたけれど、実の母子にはそういう業のようなものがあるのかもしれない、と最近は思う。 あと、松岡譲について、その人となりが分かったことはよかった。 わたしも『憂鬱な愛人』を読んでみたい。
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★2.5かな、幾つかは別の本で既に読んだことのあるものでした。 まぁそれはさておき、うーん、何かエッセイとして素敵な感じが足りないなぁ。当方、そもそもエッセイってあんまり好きではないので余計にそう感じるのかもしれない。 直接的な漱石絡みの無い中盤はちょっときつかった、何と言うかウ...
★2.5かな、幾つかは別の本で既に読んだことのあるものでした。 まぁそれはさておき、うーん、何かエッセイとして素敵な感じが足りないなぁ。当方、そもそもエッセイってあんまり好きではないので余計にそう感じるのかもしれない。 直接的な漱石絡みの無い中盤はちょっときつかった、何と言うかウィットさが足りない。まぁ単なる好みの問題ってな気もしなくはないんですがね。
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