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僕の妻はエイリアン 「高機能自閉症」との不思議な結婚生活 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2008/06/28 |
JAN | 9784101350516 |
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僕の妻はエイリアン
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商品レビュー
3.8
63件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ノンフィクションではあるが、普通にリアルな小説として楽しませてもらいました。著者のあとがきを読んで驚きました。それに気づいたとき印象が変わると思う。
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自閉症スペクトラムの事を異星人って表現するのはなかなかユーモアがあって、著者の言葉への深い理解と尊敬を感じさせる部分な気がした。 異星人が日常でどんなズレを感じているのか、分かりやすくてとっても興味深かった!
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言語能力が高めな「高機能自閉症」の妻(=作中ではエイリアン妻、異星人妻)について書かれた日常エッセイです。 私が感じたのは、少々潔癖で几帳面な定型発達の夫と、英語が堪能で、難しい文章を読解する言語能力はあるものの、コミュニケーションが苦手な高機能自閉症妻、というイメージでした。...
言語能力が高めな「高機能自閉症」の妻(=作中ではエイリアン妻、異星人妻)について書かれた日常エッセイです。 私が感じたのは、少々潔癖で几帳面な定型発達の夫と、英語が堪能で、難しい文章を読解する言語能力はあるものの、コミュニケーションが苦手な高機能自閉症妻、というイメージでした。 高機能自閉症とひとくくりに言ってみても、恐らく「大まかな傾向」「てきめんに苦手なこと」は共通していても、性格や育った環境要因などによって、その人の性格や人となりは定型発達の人間と同様、非常に多岐にわたるようです(当たり前といえば当たり前のことですが、その発達の特性のために、往々にして見落としがちなところであると思います)。 実際、このエッセイの中で出てくる妻は、何でも中途半端にしておけない性格と言語能力の流暢さが相まって、夫を質問攻めにしてうんざりさせてしまったり、時にはそのことで喧嘩になったりもしていますが、市川氏によるあとがきでは、自閉症系には「論理性優位」と「映像優位」という分け方があるそうで、妻は「論理性優位」タイプなのだと思います(市川氏は映像型だそうです)。 内容を読んでいても、理屈で納得しないと先に進めない、という感じがとてもよく理解できました。 私は身近に高機能自閉症の方はいないのですが、身近にいたら興味深いことがある半面、感情面で定型発達の人間としては辛いことが多そうだなと感じました。 特に心中を察して欲しいと強く感じる場面(お葬式とか喧嘩中とか、あと少しで感情が決壊しそうな場面、あるいは印象が大切な初対面の相手と会う場面)では、不自由というか、困りごと?(しっくりくる言葉がすぐ見つからないのですが)が凄く多そうな印象を受けました。 自分に余裕がないときには距離を置く。この夫妻が実際にしている方法ですが、これ以外の最適解がないようにも思えました。 定型発達同士でも、些細な行き違い・思い違いから人間関係が複雑化して、相互理解が上手くいかないことが多々ありますが、これはそのレベルをやすやすと越えているなと感じます。 そんな中で二人屋根の下で暮らしているのは、やはり凄いなと感心せずにはいられません。 高機能自閉症について、興味のある方もそうでない方もどうぞ。
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