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連続殺人事件 創元推理文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 1961/07/14 |
JAN | 9784488118105 |
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連続殺人事件
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商品レビュー
3.7
9件のお客様レビュー
フェル博士シリーズ。…
フェル博士シリーズ。意外性の高い密室トリックが扱われています。現実に実現可能かどうかは別問題ですが。
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ミステリ。フェル博士。 海外ミステリ、しかも、カーといえば、硬派なイメージもあるけど、今作は非常にコミカル。 オカルト風味、ロマンス、酒盛り、密室と、なんでもありな感じ。 個人的に大好きな作品である、バークリー『最上階の殺人』に近い雰囲気を感じた。 なかなかに自分好みな一冊でした...
ミステリ。フェル博士。 海外ミステリ、しかも、カーといえば、硬派なイメージもあるけど、今作は非常にコミカル。 オカルト風味、ロマンス、酒盛り、密室と、なんでもありな感じ。 個人的に大好きな作品である、バークリー『最上階の殺人』に近い雰囲気を感じた。 なかなかに自分好みな一冊でした。
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なんとも素っ気無い題名だが、実際のところ、この題名は正確ではない。原題は“The Case Of The Constant Suicides”といい、『連続自殺事件』が正しい題名。 スコットランドの田舎町にあるシャイラ城。この城には昔の城主が塔から自殺したという言い伝えがあった...
なんとも素っ気無い題名だが、実際のところ、この題名は正確ではない。原題は“The Case Of The Constant Suicides”といい、『連続自殺事件』が正しい題名。 スコットランドの田舎町にあるシャイラ城。この城には昔の城主が塔から自殺したという言い伝えがあった。しかもそれは亡霊によって起きたという別の言い伝えもあった。そしてまたキャンベル一族の長アンガス・キャンベル氏が塔から墜落死するという事件が起こる。事件当時、部屋は密室であったことから自殺のように思われたが、いくつかおかしい点があった。実はアンガスは直前に多額の生命保険に加入しており、自殺では保険が下りないこと。事件当夜に友人のフォーブスと言い争いをしていたこと、さらにベッドの下に見慣れない犬用のケースがあったこと。これらの状況から親族の間では他殺ではないかと思うようになり、知り合いのフェル博士に事件の調査を依頼する。 事件を再現しようと遺産相続人のコーリンが同じ状況で塔の頂上の部屋で一晩過ごすと、アンガスと同様に飛び降りてしまう。一命はとりとめたが、今度は容疑者であるフォーブスが自宅で首吊死体として発見される。 とこのように事件は全て自殺のような状況であり、これを考えると邦題はほとんどネタバレである。とはいえ、たいていのミステリ読者ならば人の死を扱った小説、しかもミステリが自殺で終るわけではないことは暗黙の了解であるから、タイトルが誤訳でしかもネタバレなどと糾弾するほどのものではない。 本作はよくカー入門書として最適だと云われている。事件の怪奇性に加え、カー特有のファルスも織り込まれており、さらには中心人物の男女2人によるラブコメ要素も盛り込まれていることから、カーのエッセンスが詰まった作品と云え、確かにその意見には頷けるところがある。 が、しかし本作には事件の解決に関わる致命的なミスがあり、これが当時でも話題になり、現在でもこの作品はその一点が汚点として残っている。 私も読んだ当初、この真相に対して不満を持った一人で、それが上の評価に表れている。もしカーを多数読んだ今、本作を読んだとしてもこれについてはカーだからという寛容さを示すことなく、今なお変わらない評価を下すだろう。 事件が不整合性を伴い、なんともちぐはぐな状況で起きたことが、実は被害者自身の意図が介入した故に起こったことという趣向は前に読んだ『緑のカプセルの謎』もそうだが、カーの作品には多数あり、それが傑作に繋がっている。つまりあくまで完全なロジックの構築で事件を解決したクイーンと違い、カーは登場人物をミステリを構成する駒ではなく、意思を持った人間として描いたからだろう。本作にもその考えが盛り込まれており、それが故、あたかも自殺事件が連続したかのように見えたという結果を生み出している妙味が味わえるだけに、このミスは非常に勿体無い。
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