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十七歳
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十七歳

小林紀晴【著】

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十七歳

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本放送出版協会
発売年月日 2008/06/20
JAN 9784140055410

十七歳

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商品レビュー

5

3件のお客様レビュー

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2022/10/12

高校時代の苦い、切ない気持ち、いろいろな出来事を思い出しました。たぶん著者と私は同学年だと思います。そして私の父も諏訪の出身で、私も諏訪に何度も足を運んでいるので、とても思い入れのある地です。諏訪湖の景色も目に浮かぶようでした。この小説に出会えて幸せです。

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2009/11/09

脆弱なほど繊細な、その美しい文章。独特のリズム。そして着実としたストーリー……私はこの本に魅入られたのだと思う。今までもこのようにして、何度も何度も本というものに魅入られてきた。このような物語と出会えることは、何よりの喜びである。    '09.11.09 21:44....

脆弱なほど繊細な、その美しい文章。独特のリズム。そして着実としたストーリー……私はこの本に魅入られたのだと思う。今までもこのようにして、何度も何度も本というものに魅入られてきた。このような物語と出会えることは、何よりの喜びである。    '09.11.09 21:44.54 きれいなものがある。それだけでいいんじゃないかな。 だってもうわかってる。みんな、がんばって生きてるんだから、それぐらいきっとわかるはずだよ。十七歳にもなればわかるよ。きたないところがあって、でもやっぱり、みんな、どっかきれいで。それでいいんだ、って。きれいなところを形にしたいから、人はカメラを手に持つんじゃないかと、わかったようなふりだけど、ちょっと、思ってみたりした。

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2008/07/28

 先日ガンで亡くなった氷室冴子さんの作品『海がきこえる』。 高校から大学、少年が大人へ、ボーイからマンへと成長していく物語。また、美少女だがわがままな転校生との恋、ボーイ・ミーツ・ガールの物語でもある。ジブリアニメにもなった青春小説の秀作だ。  こちら『十七歳』も地方の高校生が主...

 先日ガンで亡くなった氷室冴子さんの作品『海がきこえる』。 高校から大学、少年が大人へ、ボーイからマンへと成長していく物語。また、美少女だがわがままな転校生との恋、ボーイ・ミーツ・ガールの物語でもある。ジブリアニメにもなった青春小説の秀作だ。  こちら『十七歳』も地方の高校生が主人公。東京へ出ていこうとする姿は『海がきこえる』の主人公と重なる。 しかし、温度差はかなりある。 『十七歳』の主人公は、クラスメイトと特に親しくなるわけでもなく、何かに夢中になるわけでもなく、なんとなく高校生活を過ごす。かわいい転校生も現れない。 けど、それが普通の高校生の姿なのかも。 「青春」物語は、いっぱい観たり読んだりしていても、実際にはそんな華々しくドラマチックなことって、なかったよね(と同意を求める)。 かっこよくなく、ダラダラとした生活。このままではよくない、何かを変えたい、と思いはする。 けど、毎日の生活で何かを成し遂げることもなく、何かが起きることもない。 すると気持ちは、リセット、という方向へ向かう。 東京へ進学したい。地元、家を出たい。新しい自分になりたい。 かわいい転校生は現れない、と書いたが、『十七歳』の主人公にとってのヒロインは、学校からの帰り道で島木赤彦の歌を読んだ同級生。彼女はその後入院生活を送ることになる。 著者は、『ASIAN JAPANESE』の小林紀晴。事象の切り取り方が巧く、カッコイイ文体でインパクトあるアジア紀行を書いた。 その小林紀晴の小説を読み終え、頭の中に作品中に使われる言葉が繰り返される。 「ずんずん」 カッコイイではなく、椎名誠の『銀座のカラス』や『本の雑誌血風録』のようだが、外へ出ていく青年に、この擬音はふさわしい。

Posted by ブクログ

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