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鏡花全集(巻15) 小説
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鏡花全集(巻15) 小説

泉鏡太郎(著者)

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鏡花全集(巻15) 小説

定価 ¥3,960

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 1975/01/01
JAN 9784000910958

鏡花全集(巻15)

¥550

商品レビュー

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2017/09/02
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※このレビューにはネタバレを含みます

遊行車。 なんか、この間読んだ谷崎の乱菊物語よりというか、江戸の泥臭さというか。とにかく読んでいて頭に入ってこない。 そこで、あ、これが真贋疑惑のあるあれか、と思いまして。はっきり言って心情的には黒なのですが、百歩譲って、お題をもらって時流に?合わせたエンタメ小説的に描こうとした、とか。 これを読んでいて、鏡花の描く江戸っぽさは、実際の江戸ではないんだな、やはりどこまでも鏡花フィルターがかかっていてこそなんだな、と思い至りました。 ・・・っと思ってたら、二た面、なんてのもあったのですね。 こちらは頭に入ってくる。しかしこれこそ、お題をしぼって、遊行車を鏡花が自分でリライトしたって感じで、一体どういう理由なんでしょう。実はすべてこういった書き方をしていて、初稿を捨てていて、偶々残っていた、とか?? 菎蒻本 第二菎蒻本。 どちらも多少色っぽい感じ。 革鞄の怪。 入りがめっちゃツボ。これからどんな奇想天外な出来事が・・・!とわくわくしながら読んでいたら...、あれ、結局、お決まりの話の入れ子パターンなのでややこしいけれど、怪異自体は、さわりだけしかふれていないじゃないですか! しかもなんやねんこの男、精神的に自殺をしたかったのか、相手が鏡花的美人だったから許されるけど、ただの迷惑だからねそれ!、とつっこみたくなりますが、まあそれはいいとして。 さあこれから、という時に既に終わっているじゃないですか。あれ、そんな・・・、と思わず読み返しました。この満たされない感、どうするのだ!と思ったら、どうやら続きもある様子。そちらも楽しみにしておきます。 どうも全体的に、しりきれとんぼ感の強い作品がまとまっていました。そんな時期だったのでしょうか。

Posted by ブクログ

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