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イザベラ・バードの日本紀行(下) 講談社学術文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2008/06/12 |
JAN | 9784061598720 |
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イザベラ・バードの日本紀行(下)
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商品レビュー
4.1
10件のお客様レビュー
前半部分は、蝦夷への旅。 気候も、本州を旅していた時ほど雨にたたられなかったためか、北海道はかなりバードさんの好みに合っていたようです。 旅自体は、相変わらず、危険を伴う部分があったり、困難だったりする部分もあったけれど、風景を愉しむ描写が、かなりあります。 バードさん、植物の...
前半部分は、蝦夷への旅。 気候も、本州を旅していた時ほど雨にたたられなかったためか、北海道はかなりバードさんの好みに合っていたようです。 旅自体は、相変わらず、危険を伴う部分があったり、困難だったりする部分もあったけれど、風景を愉しむ描写が、かなりあります。 バードさん、植物の種類にも詳しく、地形や地質についての知識もあるようです。 蝦夷では主に、アイヌとの触れ合いについて、描いています。 私のもっていたアイヌのイメージは、自然の中で自然に生かされ、神を感じながら生きる、力強い人々というモノでしたが、少し違うようでした。 未開人で、発展というようなことは考えず、穏和である、お酒を飲む事を無上の歓びとする、人々。 おおむね好意的に描かれているものの、バードさんとしては、なにかもどかしいような思いがあるような気がしました。 後半は、東京での滞在や、京都、伊勢への旅などの描写です。 東北地方の旅とずいぶんと違い、私たちの思う明治初期の日本はこんな感じではないでしょうか。 キリスト教の布教についても、バードさんにはいろいろと思うところがありました。 日本の宗教観は、結局この頃から変わっていないのですね。 ある部分では迷信深く、かといって熱心な神道または仏教の信徒でもなく。 それはそれで、他に押しつけないという部分では特に、良いのかなと思います。 この変化の大きい時代の日本を切りとって見せてくれたということでは、非常に興味深い読み物でした。
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下巻で印象的だったのはアイヌと仏教についての視察や考察。イザベラ・バードは蝦夷地に辿り着き、アイヌとも触れ合う。アイヌへの印象は悪くなかったようだ。 ー 「多毛のアイヌ」と呼ばれてきたこの未開人は、鈍くて、温和で、気立てがよくて、従順である。日本人とはまったく異なった民族である...
下巻で印象的だったのはアイヌと仏教についての視察や考察。イザベラ・バードは蝦夷地に辿り着き、アイヌとも触れ合う。アイヌへの印象は悪くなかったようだ。 ー 「多毛のアイヌ」と呼ばれてきたこの未開人は、鈍くて、温和で、気立てがよくて、従順である。日本人とはまったく異なった民族である。肌の色はスペインやイタリア南部の人々に似ており、顔の表情や礼儀・好意の表し方は東洋的というよりむしろ西洋的である。背こえ高くないとしても、日本人よりずっと肩幅が広くてどっしりとした体格をしており、髪は水黒で、非常に柔らかく、頭にふさふさと生えてたれていて、くせ毛はときおり見られるが、巻毛の性質はまったく示していない。あごひげ、口ひげ、眉は非常に濃くてたっぷりして、胸や四肢にも剛毛が濃く生えているのがよく見られる。首は短く、額は高くて広く、どっしりしており、県は幅広で平たい傾向にある。口は幅広でよい形をしており、目と眉はまっすぐでがはっきりしている。言語はとても単純である。文字、文献は残していない。 また仏教だが、そもそも彼女にはキリスト教布教のための調査目的があったとも言われていて、日本人のキリスト教観に対しては、辛辣である。 ー キリスト教に反対する間接的な影響があるのは疑いありませんが、黙認が政府の処世法であるのは明白で、キリスト教徒であることを公言しても公職に就けなくなることはありません。よって、海軍士官学校予科の校長は精力的なキリスト教徒で、三田学校の教頭も同様です。わたしはほかに国家信仰を放棄しても一時的な失職にならなかった人の話を聞いたことがある。 ー キリスト教を受け入れる機は熟していない。 ー 多くの男女の永年をかけた骨折りが実を結び、一六一七人の日本人をプロテスタントへ改宗させ、一方ローマ・カトリックは二万人、ギリシャ正教は三〇〇〇人をそれぞれ改宗させたとしており、またキリスト数の真髄は多くの地方に広く普及してはいるものの、3400万の日本人が無神論者または物質主義者であるか、あるいは宗教的な意義などかつてあったとしてもすでに失われている、子供じみてくだらない迷信に完全にのめり込んでいるという事実は残ります。 やはり「上から目線」であるが、当時の西洋人からすると仕方ないのだろうか。いずれにしても、興味深く読めた。
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下巻の前半は蝦夷地だが、アイヌとの交流が中心となる。イザベラはアイヌの人々をいたく気に入っていることがわかる。そして、一旦横浜に戻り、京都や伊勢神宮、大津へ行く。日本語のできるギューリック夫人と2人で行く伊勢神宮。イザベラの楽しい気分が伝わってくる。しかし蝦夷地が一番楽しかったの...
下巻の前半は蝦夷地だが、アイヌとの交流が中心となる。イザベラはアイヌの人々をいたく気に入っていることがわかる。そして、一旦横浜に戻り、京都や伊勢神宮、大津へ行く。日本語のできるギューリック夫人と2人で行く伊勢神宮。イザベラの楽しい気分が伝わってくる。しかし蝦夷地が一番楽しかったのではなかろうか。後半では日本にも慣れてきてどちらかと言うと、政治的、宗教的、国の発展に関する感想意見が増えてくる。蝦夷地に随行した伊藤がいなかったのも大きいか。そして紀行文のラストでイザベラが日本を離れる時の気持が少しわかる気がした。彼女が当時後ろ髪を引かれながら日本を発ったように、淋しさを感じながら本を閉じる。
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