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トレマリスの歌術師(1) 万歌の歌い手

ケイトコンスタブル【著】, 浅羽莢子, 小竹由加里【訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ポプラ社
発売年月日 2008/06/12
JAN 9784591103432

トレマリスの歌術師(1)

¥220

商品レビュー

3.4

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2023/11/30

この本は、歌による魔法が存在する世界・トレマリスを舞台にした三部作の第一巻です。主人公は、氷の壁に囲まれた小国アンタリスで見習い巫女として暮らすカルウィンという少女です。カルウィンは、氷の歌術という特殊な力を持っていますが、閉ざされた国での生活に退屈しています。ある日、彼女は氷の...

この本は、歌による魔法が存在する世界・トレマリスを舞台にした三部作の第一巻です。主人公は、氷の壁に囲まれた小国アンタリスで見習い巫女として暮らすカルウィンという少女です。カルウィンは、氷の歌術という特殊な力を持っていますが、閉ざされた国での生活に退屈しています。ある日、彼女は氷の壁の内側に倒れていた外地の若者ダロウを助けることになりました。ダロウは、砂漠の帝国メリツロス出身の鉄芸師という歌術師で、邪悪な歌術師サミスに追われていました。サミスは、九つの歌術すべてを修めて全トレマリスの帝王になろうと企んでいる人物です。カルウィンは、ダロウを追ってやってきたサミスから逃れるため、ダロウと2人で氷の壁を越えて外の世界へと旅立ちます。そこで、彼女は様々な国や文化、そして歌術に出会い、自分の力と運命に気づいていくのです。 この本の主要なテーマは、歌術というユニークな魔法システムです。歌術とは、歌うことで自然の力を操ることができる魔法で、その種類は九つあります。例えば、氷の歌術は氷を作り出したり動かしたりできますし、鉄芸は鉄を溶かしたり形を変えたりできます。歌い手の声や感情や意志によって様々に変化する歌術の描写は、とても美しくて想像力をかきたてられます。また、歌術の使い方や組み合わせも工夫されていて、読んでいて楽しいです。歌術は、物語の展開や登場人物の成長にも大きく関わっています。歌術は、トレマリスの歴史や文化や宗教にも影響を与えていて、世界観の深さを感じさせます。 私は、本書を読んでまず、カルウィンの成長に感動しました。カルウィンは、最初は自分の力に自信がなくて、外の世界に憧れているだけの少女でした。しかし、旅をする中で、自分の力を試したり、仲間と協力したり、困難に立ち向かったりして、次第に強くなっていきます。カルウィンは、自分が万歌の歌い手という伝説の存在であることを知りますが、それに驕ることなく、自分の道を探そうとします。 もう一つ、感動したのは、カルウィンとダロウの関係です。彼らは、最初は互いに敵対的で、歌術の違いや文化の違いで衝突しました。しかし、旅を続けるうちに、互いに理解し合い、信頼し合うようになりました。彼らの関係は、恋愛というよりも、友情やパートナーシップという感じでした。彼らは、それぞれの歌を調和させて、強力な力を発揮しました。彼らの歌の共鳴は、まるで心の共鳴のようでした。 総評として、この本は、ファンタジー小説の王道を行く、素晴らしい作品だと思います。歌という不思議な力が、世界を彩り、物語を引き立てています。登場人物たちも、個性的で魅力的です。特に、カルウィンとダロウの関係は、読んでいて心が温まります。この本は、ファンタジーが好きな人はもちろん、歌や音楽が好きな人にもおすすめです。

Posted by ブクログ

2012/10/28

氷の壁に囲まれた、月の女神タリスにつかえる巫女たちの国アンタリス。蜂の世話している見習い巫女カルウィンは、氷壁の内側で大怪我をした男をみつけた。 その男の名は鉄芸師のダロウ。邪悪な男サミスに追われていて、カルウィンはダロウと共に氷壁の外へ、サミスの野望を阻止する旅に出る。 ...

氷の壁に囲まれた、月の女神タリスにつかえる巫女たちの国アンタリス。蜂の世話している見習い巫女カルウィンは、氷壁の内側で大怪我をした男をみつけた。 その男の名は鉄芸師のダロウ。邪悪な男サミスに追われていて、カルウィンはダロウと共に氷壁の外へ、サミスの野望を阻止する旅に出る。 表紙の絵が萩尾望都さん。中にも挿絵が何枚かありますが、絵につられて手にとりました。 歌うことによって、風をおこしたり、獣の声を聞いたり、と設定が面白いなと思いました。でも、この主人公のカルウィンに魅力がありませんね。人の言うことを聞かずに勝手に行動して悲劇を巻き起こす、そして恋をする。どうやら相手も。恋愛が絡むとつまらなくなります。読んでて冷めてくる

Posted by ブクログ

2012/08/16

3巻の表紙に一目惚れして購入を決めたものの、近所の本屋には1、2巻が無く、横浜の有隣堂にて漸く1巻を発見。現在2巻を探し中です。←取り寄せは面倒臭い。 物語の導入部の書き口が堅く、私の感性では想像を塞がれる感があり、失敗したかな、最後まで読む気が持続しないんじゃないかな、と不安...

3巻の表紙に一目惚れして購入を決めたものの、近所の本屋には1、2巻が無く、横浜の有隣堂にて漸く1巻を発見。現在2巻を探し中です。←取り寄せは面倒臭い。 物語の導入部の書き口が堅く、私の感性では想像を塞がれる感があり、失敗したかな、最後まで読む気が持続しないんじゃないかな、と不安になりました。 それが主人公の登場から少しずつほぐれ始めます。主人公がある種の「問題児」であってくれて安心しました。これで主人公が真面目な「優等生」だったら完全に心が折れていたでしょう。とにかく主人公は好奇心の強いタイプのおてんばでした。 自分の知らない外の世界を見たい!外に出て行けばきっと今より魅力的な毎日が待っていると常にどこかにあった主人公は、外からやって来た男性をきっかけに、ついにその気持ちが爆発します。 言ってしまえば強大な悪を討つ!と言うファンタジー小説の王道的内容なのですが、私の知る他の海外ファンタジーに比べて、死傷者は少なく、1巻の段階ではその悪も漠然とした存在で、ピンときません。正直に言うと、置いてきぼり感があります。 移入する前にどんどん事件が起こり、どんどん新展開を迎える、と言った進行なのです。それぞれのキャラクターは掘り下げれば魅力的になるはずなのに、勿体無いな、と言うのが私の感想。 全体的に粗いと言うか。 ラストも「え!そんなに呆気なく!?」と言う締めくくりで、読者は恐らく呆然としてしまうでしょう。 しかし?U?Vと続き完結していると言うことは、1巻は序章に過ぎず、これで良いのかも知れません。2,3巻で「な~んて簡単にいくわけないよな」と思わせるための始まりに過ぎないとすれば。 ところで途中から主人公にイラつき始めました。自身を過信して余計なことをする質の厄介なキャラだったんで;まあそれが無いと小説として展開しないんですが・・・ ああいう典型的ヒロインタイプはどうも好きになれません(-"-;)

Posted by ブクログ

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