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本屋風情 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2008/05/25 |
JAN | 9784122050334 |
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本屋風情
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高原書店で購入('83版)再読。 出版稼業の中で知遇を得た南方熊楠・柳田国男・金田一京助・新村出・内田魯庵・岩波茂雄・渋沢敬三などの姿を描いた随筆集。多田北烏、今和次郎等の名前もちらほら。 渋沢敬三と大内兵衛のとあるエピソードも掲載されている。
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軍人であることを捨て、東大に入学し人類学に志したものの、おそらくは自分の研究能力に見限りをつけ、むしろ、人類学に志す人たちのための仕事をしようと、岡書院や梓書房を起こし、学術書や雑誌、それに今風のPR誌まで手がけた岡さんの回想記である。岡さんは、のちにその著作の編集を任されること...
軍人であることを捨て、東大に入学し人類学に志したものの、おそらくは自分の研究能力に見限りをつけ、むしろ、人類学に志す人たちのための仕事をしようと、岡書院や梓書房を起こし、学術書や雑誌、それに今風のPR誌まで手がけた岡さんの回想記である。岡さんは、のちにその著作の編集を任されることになる南方熊楠の厚い信望を得たほどの人で、昔の編集者の一つの典型をみることができる。当時、南方は世俗を離れ和歌山の僻地に暮らしていた。柳田国男は尊敬すべき学者ではあったが、その激しい性格にかなり振り回されたりしている。金田一京助などは、一度は挫折した『ユーカリの詩』の出版に岡さんはじめ色んな人が尽力したにもかかわらず、それには1行もふれないなど、高名な学者の裏の姿がするどいタッチで描かれている。逆に、清廉な学者たちを顕彰することも忘れない。ちなみに、書名の「風情」とは、ある学者と柳田を囲む宴席に列したとき、柳田から「本屋風情のくせに」と言われたことを逆手にとった命名である。ここに、学問に対する敬意とともに、出版人としての岡さんの矜恃が現れている。
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