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「食」の歴史人類学
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「食」の歴史人類学

山内昶(著者)

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「食」の歴史人類学

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 人文書院
発売年月日 1994/05/01
JAN 9784409530153

「食」の歴史人類学

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2010/07/11

●構成: Ⅰ 日本人と異国料理 Ⅱ 南欧人と日本料理 Ⅲ 雑食動物ホモ・サピエンス Ⅳ 食物タブーと文化理論 --  食事を摂ることは、人間にとって絶対欠かすことの出来ない行為である。しかし、その内容や方法など、食を文化として捉えると、民族ごとの差異が、さらには同じ民族でも地域的...

●構成: Ⅰ 日本人と異国料理 Ⅱ 南欧人と日本料理 Ⅲ 雑食動物ホモ・サピエンス Ⅳ 食物タブーと文化理論 --  食事を摂ることは、人間にとって絶対欠かすことの出来ない行為である。しかし、その内容や方法など、食を文化として捉えると、民族ごとの差異が、さらには同じ民族でも地域的な差異が見られる。それは決して小さなものではなく、そのことが異文化との接触の際の軋轢となる場合も少なくない。  本書は人間の食文化について、主として15世紀~18世紀の日本と西洋の比較文化論として、また時にはいわゆる先住民族も含めた三者間の比較によって考察する。  比較文化論として一般的な手法である二項対立によって、西洋/日本においては手食/非手食(西洋では16世紀においても手食であった)の作法や暴食/粗食の摂取量及び種類、獣食/菜食といった動物性食物と植物性食物の摂取比率の違いなど、様々な切り口で日洋の文化的差異を際立たせる。日本は従来、基本的に菜食主義的な食卓の時期が多いとされてきたが、実際には獣肉を全く食べないわけではなく、実際に戦国期や江戸期においても少なからず獣食がなされていた点を指摘している。  また、史実の提示による考察だけでなく、リーチの文化記号論やダグラスの文化象徴論、レヴィ=ストロースの「野生の思考」などの文化理論を適用して、食文化におけるタブーに関して理論的な分析も行っている。結論としては、著者も認めているように、食文化の分析には必ずしも西洋的な二項対立だけでは収まらない、その中間領域をも含めたアナログ的・連続的な理論的枠組みが必要である。  「専門の学術書ではない」と著者自身が記しているように(p.352)、比較的読みやすい内容であるが、Ⅳ章の理論的な分析に関しては、この分野に多少慣れていたほうが理解しやすい。 -- 【図書館】

Posted by ブクログ

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