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タンゴステップ(下) 創元推理文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2008/05/23 |
JAN | 9784488209094 |
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タンゴステップ(下)
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商品レビュー
4.3
13件のお客様レビュー
ヘニング・マンケルの警察小説ではあるが、〈刑事ヴァランダーシリーズ〉ではない。 舌ガンが見つかった主人公の刑事ステファンは、放射線治療開始まで数週間の休暇をとり、域外で起こった元先輩刑事の惨殺死の理由探しを始める。 物語は、第二次世界大戦の戦後処理から始まり、当時ヨーロッパの...
ヘニング・マンケルの警察小説ではあるが、〈刑事ヴァランダーシリーズ〉ではない。 舌ガンが見つかった主人公の刑事ステファンは、放射線治療開始まで数週間の休暇をとり、域外で起こった元先輩刑事の惨殺死の理由探しを始める。 物語は、第二次世界大戦の戦後処理から始まり、当時ヨーロッパのみならず北アメリカ大陸まで吹き荒れた「ファシズム」「ナチズム」の影響をちらつかせながら進む。 人間蔑視、人種差別、優越民族思想などの、決して過去の問題とは言えないことたち……。 主人公ステファンが感じる疎外感。 現在、さまざまなニュースを聞くたびに、民族主義と称した排他意識に対して、「間違っている」と思うことを声にして言えない風潮が、もうそこまできているような気がする。 この物語を最後まで読んで到達する「エピローグ」、マンケル自身の思いの詰まった語りが胸を打つ。
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作者独特の叙情的ミステリー。 主人公の心情にたゆとう内に状況は動き、結末に向かう。 戦後50年のスウェーデンにナチズムが生きてるというのか、反共の切り札としての浸透がそれほど徹底していたということか。
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読み終わりたくないほど好きな世界観だった。全体にスモーキーなスクリーントーンを貼りつめたみたいな。 警察小説としてのクライマックスについてはちょっとあっけない感じもしたけれど、それがスウェーデンのリアルなのかも。 父よりもさらに内省的で死に親しい感情を抱いている娘が主人公とな...
読み終わりたくないほど好きな世界観だった。全体にスモーキーなスクリーントーンを貼りつめたみたいな。 警察小説としてのクライマックスについてはちょっとあっけない感じもしたけれど、それがスウェーデンのリアルなのかも。 父よりもさらに内省的で死に親しい感情を抱いている娘が主人公となって、これからいくつも作品が生まれてもよかったのに。作者の早い死が本当に惜しまれる。
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