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別冊黒い画集/ミステリーの系譜 松本清張全集7
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別冊黒い画集/ミステリーの系譜 松本清張全集7

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別冊黒い画集/ミステリーの系譜 松本清張全集7

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 1972/08/12
JAN 9784165090700

別冊黒い画集/ミステリーの系譜

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2023/02/19
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自らのための備忘録  「津山事件」について、筑波昭、石川清2冊を読み、本当は事件研究所著の『津山事件の真実』を読みたかったけれど、簡単には手に入らないので、松本清張の全集7に収められている「ミステリの系譜」の内、「闇に駆ける猟銃」のみを読みました。  私が知りたかったのは、次の一文に過ぎませんでした。《まず彼はすでに高等小学校時代から女に恋文を出し始めていた事実もあるし、津山市の遊郭にも数回登楼しているようである。その詳細の調査は困難だが、断片的の資料として昭和十二年齢五月二十二日津山市材木町の貸座敷業鈴木島方に、苫田郡加茂村商業都井幸美当二十三年と詐称して同村の内田宝と称する者と共に登楼して娼妓市丸(大正四年生)を相手として一円消費している客があるが、諸般の状況上彼の登楼だろうと認められる》(p.343) 前後の文脈からいって、これは塩田検事の報告書の抜粋だと思われます。  筑波昭著で「内田寿」という睦雄の友人が登場しますが、石川本を2冊読む限りでは、「内田寿」という人物はどうやら筑波氏の創作ではないかと思わされましたが、この「内田宝」という人物は(仮名かもしれないけれど)少なくとも実在はしていたのだということは推定されました。筑波氏は、この内田宝を膨らませて創作を交えて書いたのかもしれないと思いました。  私は筑波昭著の『津山三十人殺し』があまりに素晴らしかったので絶賛していたら、創作・捏造疑惑があるとのことで、色々と調べることになりました。真実はわかりませんが、筑波本の第一部のスピード感溢れる筆力は素晴らしかったものの、第二部は信頼性が乏しく、評価できないと思いました。  石川本だけでも、大方のことはわかりましたが、昭和42年(1967年)にこの事件について松本清張がどのように書いたのか知りたいと思い本書を読みました。筑波昭著の『津山三十人殺し』が草思社から出版されたのは、1981年のことでしたから、それに先駆けての週刊誌連載でした。  好きで何冊も読んだわけですが、研究者でもないのに何度も同じ調書や遺書、それに現場の状況を読むことになっていささかゲンナリしてしまいました。まったくの個人的な理由ですが、そんなわけで、評価は星2つとします。

Posted by ブクログ

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