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裏千家今日庵歴代(第3巻) 元伯宗旦
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 淡交社 |
発売年月日 | 2008/05/20 |
JAN | 9784473034533 |
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裏千家今日庵歴代(第3巻)
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茶道を習っている端くれ(のそのまたかけら、くらい・・・?)、先日、今日庵を見学する機会があったので、そのつながりで家元3代目の宗旦の本を。 本来ならば1巻から読むとよいのでしょうが、とりあえずそういうわけで。 内容は、宗旦に関する論説と、縁の道具やお茶室の紹介です。 シリーズも...
茶道を習っている端くれ(のそのまたかけら、くらい・・・?)、先日、今日庵を見学する機会があったので、そのつながりで家元3代目の宗旦の本を。 本来ならば1巻から読むとよいのでしょうが、とりあえずそういうわけで。 内容は、宗旦に関する論説と、縁の道具やお茶室の紹介です。 シリーズものであるし、写真も多そうだし、初心者向けなのかと思ったら、案に相違して大苦戦(++;)。伝説として残る宗旦狐の話なども出てくるかとちょっと期待していたのですが、そんなことはまったくなく(^^;)、きわめて学術的かつ専門的な本でした。 手紙・消息の類も現代訳がついているわけでもなく、宗旦についての基礎知識を読者が持っているという前提の元に書かれているような論文の数々。いやはや。 とはいえ、宗旦が元々、大徳寺にいて、利休切腹がなければそのまま禅の道に進んでいたかもしれないこと、愛情深く、4人の子どもの仕官(有付(ありつき)と呼ぶらしい)にも奔走したこと、東福門院(家康の孫・後水尾天皇の中宮)との親交が深かったことなど、いろいろ勉強になりました。 文中で出てきた「縉紳(しんしん)」は、笏を紳に搢(はさ)む、官位が高く、身分のある人を指す言葉なのだそうで、「のんこう」は楽家三代目・道入の通称なのだとか。いやいや、世の中には知らないことがごまんとあります。 松花堂昭乗による宗旦画像の絵がユーモラスで親しみやすい感じ。 宗旦と親しかった大徳寺の清巌和尚が、出雲の阿国とともに歌舞伎の祖と呼ばれる名古屋山三の義兄弟だったとか、一閑張の飛来一閑が、この時代、明から亡命してきた渡来人だった(清巌和尚が保護して宗旦に紹介)とか、派生して学ぶことも多く、この時代のうねりの大きさなども感じたりしました。 お道具は、東福門院御用で好まれた爪紅及台子(つまぐれきゅうだいす)、赤楽鯉耳杓立、瓢箪振出(銘 エキロ(駅路のことのようです))あたりが印象に残ったもの。
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