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なぜビジネス書は間違うのか ハロー効果という妄想
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 日経BP社/日経BP出版センター |
発売年月日 | 2008/05/19 |
JAN | 9784822246662 |
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なぜビジネス書は間違うのか
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商品レビュー
4
22件のお客様レビュー
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1.読書目的・課題意識 ・読書の効果向上。本を過信することの抑止方法に関する示唆を得る。 2.takeaways ・ビジネス書は妄想や錯覚のうえに成り立ったストーリーに過ぎないということを認識したうえで、批判的に読書することが重要。 3.要旨および重要と感じたフレーズ ・妄想2ー相関関係と因果関係の混同(p2) ・ビジネス書は妄想や錯覚のうえに成り立ったストーリーに過ぎない(p10抄訳)。 ・錯覚:視覚のいたずら。ジョーダンはダンクシュート時に宙で止まって見えるが、これは写真による効果に過ぎない(p10抄訳) ・妄想:夢を見ているだけ。ナイキの靴をはけば自分もジョーダンになれると思う人がいる。(p10抄訳) ・定理がどんなときに正しく、どんなときにまちがっているかを考えようとすることが重要。(p13)→妄想・錯覚の前提条件を理解すべし。 ・ストーリー:人々が自分の生活や経験の意味を理解するための手段だ。よいストーリーの条件は、事実に忠実であることではない。それよりも、ものごとが納得いくように説明されていることが重要。・・・ストーリーがいけないのではない。ストーリーだとわかって読むならかまわない。・・・科学の仮面を被ったストーリーが知らぬ間にはびこっている。(p38)→ビジネス書が対象とする自然科学は、真の科学のように実験による再現性は担保されない。ストーリーであることが前提となっていることを理解しておくべし。 ・私たちは高い業績を生む要因を本当にわかっていないのだろう。だから、つじつまを合わせようとして単純な表現を求めるのである。(p65) ・ハロー効果:業績を知ってそこに理由を帰した特徴に過ぎない。・・・ほかの考え違いと結びついていっそう強まり、繰り返し現れてはデータの信頼性を損なう。(p108) ・因果関係:複数回にわたって異なる時期にデータを収集すれば、一つの変数がその後の結果にあたえた影響をもっと明確に分離できる(縦断的手法)。・・・一時点のデータで因果関係を推測するのははるかに楽だが、手に入るのは妄想。(p125) ・成功例だけをとりあげる妄想:ミスは、傑出した企業ばかりのサンプル群を調査したことだ(補足:しかも、成功企業調査である前提を周知したインタビューによる主観が介在する定性的特徴を積み上げている)。専門用語でいえば、従属変数にもとづいた標本抽出、つまり結果にもとづいたサンプル選びをしたこと。・・・よくない人の検査結果と比較して、初めて原因がわかる。(p151) ・不適切な調査例:雑誌記事を山のように集めたり、企業マネージャーにインタビューしてCEOの評価をさせたりはしなかった。それではハロー効果を調査するようなもの。・・・業績のよい企業を選び、過去を振り返って共通するものを見出そうとしただろうか、そうではない。・・・業績から印象がかたちづくられやすい企業文化やマネジメントの質、顧客志向などを評価するように調査回答者に依頼しただろうか、違う。 5.読了時間 ・1時間程度(再読時)
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「エクセレント・カンパニー」や「ビジョナリー・カンパニー」などの名著と呼ばれたビジネス書の誤りを徹底的に糾弾するのが本書である。多くのすぐれた(と言われた)ビジネス書は、さまざまな企業に対するインタビューをもとに構成されることが多い。そのインタビューから得られたデータが、ハロー効...
「エクセレント・カンパニー」や「ビジョナリー・カンパニー」などの名著と呼ばれたビジネス書の誤りを徹底的に糾弾するのが本書である。多くのすぐれた(と言われた)ビジネス書は、さまざまな企業に対するインタビューをもとに構成されることが多い。そのインタビューから得られたデータが、ハロー効果(良い業績を出した企業は、良いプラクティスを行っているように見える。ところが、業績の悪い企業で同じプラクティスを行っていてもそのプラクティスが良いものであるとは判断されないような効果)まみれで役に立たないことを強調。 この本の指摘するように原因と結果を正しく分離して評価することは極めて困難である。困難であるがゆえにこれらを無視してデータを構成し、その結果得られたプラクティスを後生大事に扱うのがビジネス書であるとしたら、ビジネス書は間違うのが当たり前。 なるほどなーとうなりましが、でも上記2冊は良い本だと思います。
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・企業パフォーマンスを向上させるためにはどうすればよいのかというのが、ビジネス最大の問題である。 ・この問題に対して、我々は過去のデータを(少なくても分析している人自身は客観的だと信じて)分析し、その原因突きとめた。エクセレントカンパニー、ビジョナリーカンパニー、エクセレントカンパニー2・・・・これらの本に書かれているのは、こうすれば成功するといわんばかりのストーリーだ。社員満足度が高い?すばらいい企業文化が好業績をもたらす?徹底的な顧客志向?リーダシップ?こららは全てハロー効果(後光)のたまものであり、意味をなさない。成功している企業の業績をみてその原因を類推しているにすぎないのだ。 ・ビジネスの世界に科学の法則(こうなればこうなるという原因と結果が明確であること)は馬鹿げている。過去をいくら分析したところで、未来には影響しない。 ビジネスの世界はカオスであり、物理学の世界とは異なるのだ。 ・大切なのは、シンプルだ。それは「戦略と実行」ただし、これにはもちろんリスクを伴う。このリスクを克服した企業のみが、勝者となる。そして、こういういわれるだろう。「彼らが成功した原因は、失敗を恐れない企業文化と高い能力を有したモチベーションの高い社員がいたこと、そして徹底した顧客志向にある」と。 ・要するに儲けないと全てが始まらないし、儲けたら道が開けるということなのかなと感じた。
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