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クトゥルー(10) 暗黒神話大系シリーズ
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 青心社 |
| 発売年月日 | 1997/10/27 |
| JAN | 9784878921292 |
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クトゥルー(10)
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クトゥルー(10)
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商品レビュー
3.3
4件のお客様レビュー
息子がTRPGのシナリオを作るのに参考にしたいということで、とりあえず図書館で借りてきた。初版1997年なので結構古いが、クトゥルー自体の舞台が古いので、逆にそこまで違和感はない。 本の構成としては変わっていて、前半100頁ほどに6作の短編が詰め込まれており、後半200頁ほど...
息子がTRPGのシナリオを作るのに参考にしたいということで、とりあえず図書館で借りてきた。初版1997年なので結構古いが、クトゥルー自体の舞台が古いので、逆にそこまで違和感はない。 本の構成としては変わっていて、前半100頁ほどに6作の短編が詰め込まれており、後半200頁ほどの中編が収録されている。短編は御大たるラヴクラフトとダーレスの共作が二作、それ以外は後継者たる作家たちで、すごくバラエティに富んでいる。 短編はひとつひとつが短く、とても読みやすい。 息子の目当ては『クトゥルーの眷属』で、これはいかにもアメリカらしいテンポの話で読みやすかった(その分だけオチもすごくわかりやすい)。 『ファルコン岬の漁師』はクトゥルフで、こんなロマンティシズムを盛り込んだ作品があることに驚いた。 トリを飾る中編作品『チャールズ・デクスター・ウォード事件』は前半は非常に読みにくく、話の時制と流れがつかみにくい。しかし、後半になるとたたみかける形で展開してラストに繋がる流れは勢いがあって良い。クトゥルフ神話というよりは、どちらかといえばミステリ寄りじゃないかなあと思う。
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クトゥルフ神話においては、現界と異界を繋ぐ様々なアイテムが創作されています。 それは本だったり、鍵だったり、宝石だったり、ガラスだったり、掛け時計だったり、ランプだったり。 現代ですと、やはりパソコンやスマートフォンが対象になり得るでしょうか。 使用者の多くは不幸な結末を...
クトゥルフ神話においては、現界と異界を繋ぐ様々なアイテムが創作されています。 それは本だったり、鍵だったり、宝石だったり、ガラスだったり、掛け時計だったり、ランプだったり。 現代ですと、やはりパソコンやスマートフォンが対象になり得るでしょうか。 使用者の多くは不幸な結末を迎えますが、中には比較的幸福な結末を迎えるものもあります。 暗黒神話大系シリーズの内、なぜか一向に再販されない10集は、そんな異界への窓口となるアイテムが登場する『妖術師の宝石』や『アルハザードのランプ』など7編を収録。 --------------------------------------------------------- 『ファルコン岬の漁師』(ダーレス&ラヴクラフト/1959) ある日、岬に住む漁師のカンガーが漁の最中、獲物と共に引き揚げたのは、手足に水かきがあり、海の色の体をした人に似たものだった。逃してくれるよう求めるそれに応えたカンガーは数年後に大怪我を負うのだが、仲間が医者を連れてくる間に彼の姿は消えてしまう。彼がいた周囲には、水かきのある足跡が残されていた――。 (クトゥルフ神話としては珍しいファンタジー寄りの内容。ダーレス特有の平坦な文章が結果的に童話的な雰囲気を強調していて、異色な作品に仕上がっている。) 『妖術師の宝石』(ブロック/1939) 人々をあっと言わせるような幻想的な作品を撮ろうと苦心する写真家のナイルズ。オカルティストのわたしは彼のために、曰く付きの宝石をカメラのレンズ用に加工することを同好の士に依頼する。はたして、そのレンズに映し出されたのは――。 (神話の特色はないが、ブロックが得意とする古代エジプト趣味とオカルト知識と現代科学が上手く絡み合った良い短編ホラー。) 『クラーリッツの秘密』(カットナー/1936) クラーリッツ家に伝わる、その人物が理解できるようになったときに伝えられる秘密。それは、先祖代々から受け継がれてきた呪いであった――。 (クトゥルフ神話の要素はあるが添え物程度。) 『クトゥルーの眷属』(シルヴァーバーグ/1959) ミスカトニック大学附属図書館で働くマーティは、上司にあたるヴォーリスから秘密のアルバイトを頼まれる。それは、持ち出し禁止の図書を図書館から盗み出す手伝いだった。しかし、欲が出たマーティは彼を裏切って本を持ち逃げする。本の価値に気付いたマーティは売り払う前に、流し読みをしていて目についた、ある旧支配者の召喚を実行してみると――。 (平凡な若者と未熟なものでも召喚・使役できる神話生物という異色の組み合わせだが、それによって良い感じに寓話的なティーンズホラーに仕上がっている。) 『グラーグのマント』(ロウンデス&ポール,ドグワイラー/1941) ハートリイら4人は気晴らしに出かけた先で、偶然から小屋に隠されていた古書を発見する。そこには宝の在り処と、それを得るための儀式の方法を記した紙が挟まれていた。4人は好奇心から、その場所で儀式を実行すると――。 (妖術師もの。展開は平凡だが、それゆえにグラーグのマントのオリジナリティと不気味さがより際立つ作品。) 『アルハザードのランプ』(ダーレス&ラヴクラフト/1957) 作家のウォード・フィリップスは失踪した祖父の死亡宣告日に、祖父の一切の財産を引き継ぐ。その中にあったアラビア風のランプに火を入れると、室内に異界の風景が映し出されて――。 (ラヴクラフトの『銀の鍵』を彷彿させる叙情的な作品。ラヴクラフトの経歴を知っておくと更に楽しめる、ラヴクラフティアン向けのマニアックな作品とも言える。) 『チャールズ・デクスター・ウォード事件』(ラヴクラフト/1927) 精神病院の病室という密室から姿を消した患者、チャールズ・ウォード。彼は何故に精神病院に入ることになったのか。そして、彼はどのようにして姿を消したのか――。 (やや冗長ながらも読み応えのある、ホラーというよりサスペンス風味のファンタジー。探索者、魔術、魔道書、異形の存在、とTRPGに必要な要素が織り込まれているので、本格派なシナリオを作りたいと思っている人には、とても参考になるだろう。なお、これが初めてヨグ=ソトースの名が出た作品。)
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このシリーズは無難で大好き。ラブクラフトのチャールズ・デクスターウォード事件は比較的長い作品で、クトゥルー等巨大モンスターが登場しないにもかかわらず(いや、人並みはずれたモンスター的なものは登場するけど)クトゥルーらしさが存分に漂う名作。まーいずれにしてもラブクラフトは変態だよね...
このシリーズは無難で大好き。ラブクラフトのチャールズ・デクスターウォード事件は比較的長い作品で、クトゥルー等巨大モンスターが登場しないにもかかわらず(いや、人並みはずれたモンスター的なものは登場するけど)クトゥルーらしさが存分に漂う名作。まーいずれにしてもラブクラフトは変態だよね。
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