支那扇の女 新装 春陽文庫

横溝正史(著者)

• 販売会社／発売会社: 春陽堂書店
• 発売年月日: 1997/11/10
• JAN: 9784394395232

商品レビュー

2020/11/23

どちらも、なんとなく犯人を当ててしまった。
支那扇の女は、一旦容疑者から外れるようにしてみて、実はやっぱり犯人でした的な感じかな。と思って。
女の決闘は、致死量に満たない毒を態と飲んで…と言うのを他の話で読んだ記憶があったのを思い出した。

支那扇の女は男の性格の悪さ、
女の決闘は女の性格の悪さがよく表現されている。
こういう闇深い精神って昔も現代も大きくは変わらないものなのかもしれない。

2013/10/04

　何代も前の先祖にまつわる事件が、現代にまた恐ろしい事件を起こす。
　いかにも横溝らしい展開で始まる「支那扇の女」。
　短編を後に書き直したという作品は、そのためかひねりがあって、らせん状の趣き。

　記録の真相。
　疑惑の結果。
　疑わしき人々。

　Ｕターンにつぐ、Ｕターンのイメージ。
　もっと長くても面白かったかもしれない。

　チーズについた歯形の件は、乱歩作品のどこかでも見たことがあり、それまた面白い。