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崇高の美学 講談社選書メチエ413
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2008/05/10 |
JAN | 9784062584135 |
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崇高の美学
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美学:感性による認識をおこなう学 死すべき存在:感覚的な快の感情と倫理的な罪の意識→美と道徳にまつわる感性獲得 人間≒美を感じえる存在 崇高の原体験:なんの変哲もない石ころ 見立ての美学 バルトルシャイティス・グルトン・カイヨワ の建築文化論:沈黙の暴力/精神的リューマチスム 他...
美学:感性による認識をおこなう学 死すべき存在:感覚的な快の感情と倫理的な罪の意識→美と道徳にまつわる感性獲得 人間≒美を感じえる存在 崇高の原体験:なんの変哲もない石ころ 見立ての美学 バルトルシャイティス・グルトン・カイヨワ の建築文化論:沈黙の暴力/精神的リューマチスム 他者性との対峙・対話→真の野生の崇高さ 山岳の霊性・精神の高揚感をモチーフ 修辞学的崇高 恐怖と想像力→自然の壮大さ発見 バーク:崇高と美の美的カテゴリー 崇高と表象不可能性 リオタール・限界経験の肯定 山と大地の崇高 米的崇高と原爆のヒロシマー自然vs技術
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※このレビューにはネタバレを含みます
・バークによれば、人間の根源的感情はすべて、おおまかに、「苦」(pain)と「快」(pleasure)との観念に分けられるとされます。そしてこれらそれぞれが、「自己保存」と「社交」というある種の本能―バーク自身は「本能」とはっきり言ってはいません―にかかわるものに、さらに弁別されるというのです。そうして最終的に、それぞれがまた、「崇高(なるもの)」と「美(なるもの)」といった、二つの美的カテゴリーへと振り分けられていくのです。 ・小林秀雄は、「あのバラ、このバラ」の美しさについて―こちらはバラではなくスミレを使って―さらに思弁的に語りました。野に咲く「一輪の美しい花」を、「なんだ、(あれは)スミレか」と「ことば/観念」で認識してしまった瞬間、そこで美的体験は終わってしまう。あくまでもその姿や色合いといった「物のかたち」を眼で(それが「沈黙」にいたるほどまで)じっと凝視し続けることこそ、ほんとうに一期一会の美的体験なのだ、と。 カントにおいては、「あのバラ、このバラ」の美しさしかないのです。といいますのは、人間の認識能力では、バラ一般がもつ普遍的な「美性」は規定し得ないが、個々別々に出遭われるバラの「美しさ」については十分に論じ得る、ということです。このような美的判断は、個々の自分の経験から振り返って他の人にも妥当する普遍的判断だと断じるという意味で、「反省的な(レフレクテーフ)」ものと呼ばれているわけです。 そうしてカントは、このような「美」の体験以外にも、これと同じ反省的判断がはたらく別種の美的判断が存在するというのです。それこそ、まさに「崇高」の感情体験だ、というわけです。カントの分析では、「崇高」はその特性にもとづき、「数学的崇高」と「力学的崇高」という二種類に分類されていました。 ・アウシュビッツ以後、詩を書くことは野蛮だ。―アドルノ
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【目次】 はじめに 序論 石ころへのオマージュ 第一章 「崇高」とはなにか 1.「崇高」という語の起源から 2.バークまでの崇高美学の歴史──修辞学から新しい大地の美学へ 第二章 崇高美学の体系化──バークからカント、そして現代へ 1.バークの「崇高」概念 2.バークか...
【目次】 はじめに 序論 石ころへのオマージュ 第一章 「崇高」とはなにか 1.「崇高」という語の起源から 2.バークまでの崇高美学の歴史──修辞学から新しい大地の美学へ 第二章 崇高美学の体系化──バークからカント、そして現代へ 1.バークの「崇高」概念 2.バークからカントへ──『判断力批判』の意義とその限界 3.カントからふたたびバークへ──現代崇高論との交叉点 第三章 山と大地の「崇高」──カントの人倫的崇高を迂回する道 1.ジンメルによる山岳美学と崇高──造形芸術および廃墟との比較 2.ラスキン『近代絵画論』にみる地質的美学 3.「地」を愉しむ「渓歩き」へ 第四章 アメリカ的崇高と原爆のヒロシマ──自然vs.技術 1.「アメリカ的崇高」と現代のテクノロジー社会の帰趨 2.アメリカン・テクノロジーの帰結、あるいはヒロシマの出来 註 あとがき *****
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