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中世ヨーロッパの農村の生活 講談社学術文庫1874
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2008/05/10 |
JAN | 9784061598744 |
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中世ヨーロッパの農村の生活
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商品レビュー
3.4
5件のお客様レビュー
非常に精密に中世の様子が解説されている。 日本の世界史では学ばない内容も前提知識のように扱われている感じがあるので、より深く理解したい場合は別途知識を補完する必要があるように感じた。また、当時の記録を元にしているため不明確な点も多々ある。
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教科書通りの歴史を追っていると見失いがちだが、中世中期、ヨーロッパ人口の9割以上は農村に住んでいた。本書は11世紀から13世紀ごろの開放耕地制農業時代におけるイギリス農村の生活を語る一冊。といっても小説で読めるようなドラマや意外な驚きに満ちたエピソードがあるわけではなく、作物、食...
教科書通りの歴史を追っていると見失いがちだが、中世中期、ヨーロッパ人口の9割以上は農村に住んでいた。本書は11世紀から13世紀ごろの開放耕地制農業時代におけるイギリス農村の生活を語る一冊。といっても小説で読めるようなドラマや意外な驚きに満ちたエピソードがあるわけではなく、作物、食事、農具、義務、権利、裁判などなど実際的な内容が淡々と続く。興味を持って読むなら楽しめるが、データを後から参照しにくいので役立てるには使いにくい。 用法は限られるが悪い本ではないので、タイトルに惹かれるところがある人にだけオススメ。
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内容はタイトルどおり。エルトンというイギリスの農村が例に挙げられ当時の様子が語られる。もっと学術的なものを期待していたのだが『デカメロン』の物語性をやや薄くした程度という印象。名前と数量の羅列、同事項の繰り返しが続くのにはやや退屈させられる。 厚めの本ではあるが内容はそれほど濃い...
内容はタイトルどおり。エルトンというイギリスの農村が例に挙げられ当時の様子が語られる。もっと学術的なものを期待していたのだが『デカメロン』の物語性をやや薄くした程度という印象。名前と数量の羅列、同事項の繰り返しが続くのにはやや退屈させられる。 厚めの本ではあるが内容はそれほど濃いものではなかった。 中世を象徴するともいえる荘園制度。封建制度と呼ばれる当時の政治・軍事体制にぴったりかなったものだった。 荘園が生活にどの程度の意味を持っていたかは、その人が自由民か、農奴かによってことなる。 こうしてできていった村は13世紀になると教区と一致し、世俗の共同体であると同時に、信仰上の共同体ともなっていった。 中世に起源がある人名や地名を現代に見れるのはとても興味深い。苗字は13世紀の終わる頃登場したという。 例えばDarlingtonさんでは「ing」は臣下や親類であることをあらわし「ton」は囲い地をあらわした。こうして遥か昔にある自分のルーツにたどり着けるのだ。 絞首刑は被害者本人が執行しなくてはいけない。 など、昔らしい習慣も多々あるが、著者も強調しているように、当時の人々は現代の私たちと変わらない人間だったということがよく読める。
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