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順伊おばさん
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新幹社 |
発売年月日 | 2001/04/03 |
JAN | 9784884000158 |
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順伊おばさん
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商品レビュー
3.5
2件のお客様レビュー
警官たちは、村人を窪み畑に追い込み50〜60人ずつ射殺。それが何度も繰り返される。順伊おばさんは、撃たれる前に気を失って倒れてしまったおかげで傷一つ追うことなく屍体の下から這い出てくる。そんな済州島での四三事件を背景に描かれた短編集。
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1948年に起きた4・3事件で、済州島では島民3−4万人が虐殺され、その後も軍事政権の下で、人々は自分の家族を悼むことすらできなかった。そのような空気の下で済州島出身の作家が1978年に書いたこの小説は、事件から何年もたってから、家族が殺された畑の石垣のそばで命を絶つ女性と、その...
1948年に起きた4・3事件で、済州島では島民3−4万人が虐殺され、その後も軍事政権の下で、人々は自分の家族を悼むことすらできなかった。そのような空気の下で済州島出身の作家が1978年に書いたこの小説は、事件から何年もたってから、家族が殺された畑の石垣のそばで命を絶つ女性と、その死さえも口ごもるようにささやくことしかできない人々を描いている。小説だからこそできるやり方で書かれた事件についてのほぼ初めての証言を、しかし軍部はみのがさず、作家はすぐに逮捕され拷問され、本は発禁になった。それを入手した金石範が日本語訳を出版してくれたおかげで、日本の人は韓国の人より先に、この本を読むことができたのだという。韓国が民主化を果たした後に出たこの版では、作家が同事件を題材にその後執筆した短編も読むことができる。何年経とうと、社会を引き裂いた虐殺事件の記憶は、重くその地に残り続けることをあらためて考えさせる。
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