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冬の派閥 新潮文庫

城山三郎(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 1985/11/25
JAN 9784101133171

冬の派閥

¥220

商品レビュー

3.6

10件のお客様レビュー

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2022/07/17

時は幕末、幕末の表舞台といえば、やはり、京都、江戸、そして薩長土肥。 しかし本作の主役は、徳川御三家の尾張藩。本来は圧倒的に幕末に影響を与えていてもおかしくない立場にありながら、今では大して気にも留めらていない。まさに冬の時代。それは藩主徳川慶勝の「熟察」を旨とした精神によるもの...

時は幕末、幕末の表舞台といえば、やはり、京都、江戸、そして薩長土肥。 しかし本作の主役は、徳川御三家の尾張藩。本来は圧倒的に幕末に影響を与えていてもおかしくない立場にありながら、今では大して気にも留めらていない。まさに冬の時代。それは藩主徳川慶勝の「熟察」を旨とした精神によるものだった事が滔々と語られる。 組織のトップは如何に決断すべきかが問われる内容に、正直、読むのにパワーが必要な一冊だった。

Posted by ブクログ

2019/08/25

大藩であるにも関わらず、幕末において余り存在感のない尾張藩がフォーカスされた作品。 印象に残っているのは、「尾張藩は大藩、雄藩であり、尾張で全てが完結されてしまうが故に、有象無象の他藩と交わることを良しとしなかった」という精神性。 この一文だけで、尾張藩が何故幕末において存在...

大藩であるにも関わらず、幕末において余り存在感のない尾張藩がフォーカスされた作品。 印象に残っているのは、「尾張藩は大藩、雄藩であり、尾張で全てが完結されてしまうが故に、有象無象の他藩と交わることを良しとしなかった」という精神性。 この一文だけで、尾張藩が何故幕末において存在感を発揮しなかったのか何となくわかってしまう気がする。更に言うと、この精神性は今の名古屋にも連綿と受け継がれているようにも感じる。 しかし主人公の徳川慶勝は真面目な人だけど報われないなぁ(これは城山三郎の殆どの作品の主人公にも共通するけど)。あと、北海道開拓の件からも、余り優秀な指導者だったとは余り思えない。。

Posted by ブクログ

2019/06/18

御三家筆頭として幕末政治に絶大な影響力を持つ尾張藩の、勤王・佐幕の対立は、ついに藩士十四人を粛清する〈青松葉事件〉へと発展し、やがて明治新政府下、藩士の北海道移住という苦難の歴史へと続く。尾張藩の運命と不可分の、藩主・徳川慶勝の「熟察」を旨とする生き方を、いとこ一橋慶喜の変り身の...

御三家筆頭として幕末政治に絶大な影響力を持つ尾張藩の、勤王・佐幕の対立は、ついに藩士十四人を粛清する〈青松葉事件〉へと発展し、やがて明治新政府下、藩士の北海道移住という苦難の歴史へと続く。尾張藩の運命と不可分の、藩主・徳川慶勝の「熟察」を旨とする生き方を、いとこ一橋慶喜の変り身の早い生き方と対比させつつ、転換期における指導者のありかたを問う雄大な歴史小説。

Posted by ブクログ

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