「超」知的生産とパソコン

野口悠紀雄(著者)

• 販売会社／発売会社: 角川グループパブリッシング(メディアワークス)
• 発売年月日: 1998/11/12
• JAN: 9784756118936

商品レビュー

2013/04/04

このような本は、実に手軽に読むことができる。
「事態を改善し、仕事をもっと
楽にできるようにする」方法としては、
(1)ハードウエアーやソフトウエアーの改善
(2)使い勝手の改善
ファイル管理のありかた

新しいシステムは、
「性能がよければ、迷わず購入する。
なぜなら、作業能率の向上によって得られる
利益が非常に大きいからだ。」

「文章作成ソフトウェアは、人間の脳の中にある
イメージや概念という無形の存在を、文章という
有形の存在へと転化するためのフィルタである。」

「内部脳の働きを助け、活性化させ、
そして効率的な分業を行うこと」

文書作成の４プロセス
発想　　

構造化が可能か？
アイデアパーツごとのラベリングや一覧が可能か

入力 　
OCR入力　　optical character recognition
編集、出力、管理

＊重要なのは、ＧＲＥＰ機能。
　「今や人間の管理能力を超えたデ－タが蓄積されつつある。」

モーバイルコンピュウタの持つ特徴は、
(1)現場で、処理できる。
忘れることがない。
時間的制約がない。
(2)気分転換　始めるのが億劫なときに使える。
自分のホームページを使う。

パソコンメーカーにたいする企業に
対する提案として、本を出す。
話の展開は、そこの中に、様々のコメントが
ちりばめられており、効率的な事務能力を
上げることに終始している。

○デジタル画像の取り入れ
○音声認識技術の確立など、進みつつある。

2008/04/27

4月27日読了。98年の本だからPCに関するネタが古いのは当たり前だが、経済学者でありPCについては門外漢であるはずの野口氏だがPCに関する彼の指摘･提言は今読んでも新鮮で、正確なところを突いていると感じる。PCを知的生産に使用する際には要は「大量の情報を保存できること」「高速で検索できること」の強力な機能が利用できればよく、それ以外の機能はデザイナーなど技術者が使用すればよいようなものであって却って害になるようなものも多い、ということ。納得。