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斑鳩の白い道のうえに 朝日文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
発売年月日 | 1984/11/15 |
JAN | 9784022602978 |
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斑鳩の白い道のうえに
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1984年(底本1975年)刊。著者は成城大学教授(美学美術史)。◆聖徳太子の関連テーマ、外交・法隆寺・推古女帝らとの関係等を検討。良くも悪くも太子愛に溢れるあまり、史学としてかなりの牽強付会がある点、蘇我馬子を生まれながらの仏教徒(ボン・ブディストに準える)としたり、白村江後の日本に唐が進駐したと看做す等(唐兵250人程九州へ)かなり無理な結論も散見。◇が、法隆寺その他の寺院の資財帖や仏像・寺院建築物の精密分析、朝鮮半島や大陸の具体的な文物と比較しつつ事実を導出等、非常に細密な検討あり。つまり一長一短。 このように本書の長所は捨てがたい。具体的には、①石川と大和川が分岐する柏原市周辺は、飛鳥を制する重要拠点だが、ここに朝鮮半島タイプの横穴式石室を備えた円墳が多数存在する、②物部守屋と蘇我馬子らとの対立は皇位継承を主要因とする、③大和川(特に平群周辺)を制するものが飛鳥を制する点、④守屋が制していた瀬戸内海海上交通路の要地を、守屋討伐の結果、法隆寺の当代の庄となし(特に四国側)、太子が継承した(それを僧慧慈と共に探訪)。しかも、近江・日本海ルートも併せ掌握。これら未見の情報を持つ本書の意義は無視できない。 加え、白村江の戦い以降の新羅の対唐政策と対日政策への影響、日本国内の親新羅派と反新羅派の相克と法隆寺焼失・壬申の乱との関係など、興味深い指摘もあり。考古学から太子の実像に迫る本書の試みは、文献のみの太子虚像説より遥かに良。なお、本書の感想からやや外れるが、古い書のため刊行後の考古学的知見の進展(本書見解の修正も可能性として存在)、特に朝鮮半島出土の遺物に関する知見の進展は気にかかる。が、7世紀ともなると発掘文物も多く、趣味レベルでは追跡できないんだよなぁ、と感じる。 なお、講談社学術文庫として復刻?
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