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破綻した神キリスト
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 柏書房 |
発売年月日 | 2008/05/10 |
JAN | 9784760133338 |
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破綻した神キリスト
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商品レビュー
3.8
4件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
終末予言が外れても一旦成立したカルトが存続するが、本家キリスト教も同様に取り繕っている ヨブ記も受入れる信仰を持つという事の恐ろしさを感じる ユダヤ人差別が有ると聞くUSで、イスラエルの存在が再臨に繋がるとしてガザの蛮行を止めないというのが真実ならUS信徒が終末を呼び込みそう
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もし神が存在するなら、なぜこの世にかくも多くの苦しみが存在するのか。 ホロコーストのような同じ人類による暴虐、無差別に襲いかかる天災のように、無垢の人々にも災厄は襲いかかる。 なぜ人々はかくも苦しまねばならないのか。神は一体何をしているのか。 敬虔なキリスト教徒として出発し、聖書...
もし神が存在するなら、なぜこの世にかくも多くの苦しみが存在するのか。 ホロコーストのような同じ人類による暴虐、無差別に襲いかかる天災のように、無垢の人々にも災厄は襲いかかる。 なぜ人々はかくも苦しまねばならないのか。神は一体何をしているのか。 敬虔なキリスト教徒として出発し、聖書研究の道を選んだ著者は、この問い(「神義論」と呼ばれる)に真正面から取り組む。 この著作は、苦しみの存在に聖書はどのような答を与えているのか、ということを扱う。旧約、新約聖書には様々な説明がある。罪に対する罰。ヨブ記のような、信仰心の試み。神に反抗する勢力の存在。神を信じるが故に苦しみが与えられる。黙示録的思想。しかしどの説明も、この世界が神の良き意思に基づいて作られていることを著者に納得させるだけの説得力は持たない。揺らぐ信仰に悩み抜き、不可知論者となるに至るまでの思索を辿る。
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もとは福音派の信者だった著者が呻吟の末「キリスト教の主張と人生における事実の双方を妥協無く受け容れることはできないということに気づいて」棄教し不可知論者になった原因の「なぜ人は苦しむのか」についての聖書的な解、つまり「神は全能である。神は愛である。この世には苦しみがある」この3つ...
もとは福音派の信者だった著者が呻吟の末「キリスト教の主張と人生における事実の双方を妥協無く受け容れることはできないということに気づいて」棄教し不可知論者になった原因の「なぜ人は苦しむのか」についての聖書的な解、つまり「神は全能である。神は愛である。この世には苦しみがある」この3つを同時に真とするにはどうすればよいのかという問題について聖書の記述を批判的に検討している。結論からすれば、彼が聖書の中で一番好きだと言う知恵の言葉である「コヘレトの言葉」の主テーマである「……なんという空しさ なんという空しさ、すべては空しい……」が苦しみについては著者の考えともっとも近いことになる。苦しみは全能者が引き起こすものではなく、必ずしも人間の自由意志が苦しみの原因をつくるわけではなく、たいていはただ単に地上に人間の制御できない状況で起き、その意味も人間には理解不能だが、可能なかぎり自分や他人にふりかかる苦しみ、飢餓や戦争や重病やいまいましいギックリ腰などを避け、軽減させるようにしなくてはならないというもの。読者としては「苦」をテーマにして聖書の残酷物語りを読むのは楽しくもあったのだけれど、このある意味、非宗教者には当然のように思える結論に至って棄教するまで何十年も聖書を研究するというのはすごいなあとリスペクトしつつもそれは空しくなるだろうという気もしなくもなかった。
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