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恋ヶ窪
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恋ヶ窪

神前遼豕【著】

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恋ヶ窪

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 けやき出版
発売年月日 2008/03/29
JAN 9784877513603

恋ヶ窪

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2020/11/29

東京都の国分寺市に存在する「恋ヶ窪」は全国的にもめずらしい住所に「恋」の字が入った地名。 西国分寺駅から歩いて5分のところにある「姿見の池」は恋ヶ窪の遊女「夙妻(あさづま)」と畠山重忠の悲恋の物語で有名と書いてあったけれど、そもそもその悲恋の話を知らなかったのでこの小説を読んでみ...

東京都の国分寺市に存在する「恋ヶ窪」は全国的にもめずらしい住所に「恋」の字が入った地名。 西国分寺駅から歩いて5分のところにある「姿見の池」は恋ヶ窪の遊女「夙妻(あさづま)」と畠山重忠の悲恋の物語で有名と書いてあったけれど、そもそもその悲恋の話を知らなかったのでこの小説を読んでみました。 せつなく哀しい運命を生きる夙妻の姿や冬の暁のように冴えわたる中世の雰囲気が良く描かれていました。源頼朝が伊豆から源氏復興を掲げて立ち上がったあたりの話もよく描かれていました。 でも、物語としては中世合戦モノなのか遊女のせつない恋物語なのかどっちつかずでもったいなかったです。 ラストが冴え冴えとした冷たい形で終わっていたので、印象派的な1冊と思えばなかなか良かったけれども、ここで物語を終わらせるのであればもっと夙妻パートを描いても良かったのでは。 高潔な若武者に描かれる重忠も俗物な中年新太夫も結局は身勝手な感じで、これがまたリアルに思えました。中途パンパな良い人はダメだよね。

Posted by ブクログ