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エッセンス・オブ・久坂葉子
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エッセンス・オブ・久坂葉子

久坂葉子【著】, 早川茉莉【編】

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エッセンス・オブ・久坂葉子

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2008/04/21
JAN 9784309018607

エッセンス・オブ・久坂葉子

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商品レビュー

3.5

4件のお客様レビュー

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2020/03/08

“私は、たくさん行動しようと思う。それはたのしみだ。まず、駅頭にたちたい。群衆をみたい。そして電車にのって、景色をながめたい。喫茶店で、珈琲をのみたい。”(p.37) “生きようとも死のうとも思わない。 ただ。 わたしに出来ることをやろう。”(p.204)

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2017/03/20

ポッドキャストでwisさんの「月の夜」の朗読を、小さな宝石のように何度も何度も味わっていたが、ようやく本の形で触れた。 高野悦子とは異なり、作家として活躍を始めた女性だった。 また時代も、戦前生まれ、戦後に死亡。 つまり作風も境遇もちと似ている太宰治と似た時代を生きていた。(没落...

ポッドキャストでwisさんの「月の夜」の朗読を、小さな宝石のように何度も何度も味わっていたが、ようやく本の形で触れた。 高野悦子とは異なり、作家として活躍を始めた女性だった。 また時代も、戦前生まれ、戦後に死亡。 つまり作風も境遇もちと似ている太宰治と似た時代を生きていた。(没落する家。家庭内の仮面。自殺予告。恋愛体質。罪の意識。) きっと作者自身の経験がモデルなんだろうなと思える恋愛を題材とした小品も素敵。詩も素敵。 絶筆となった「幾度目かの最期」、死への傾斜を実況するという青々しい作品だが、切実。 緑の島。鉄路のほとり。青白き大佐。 三人の男の間を揺れ動かざるを得なかったほどに、実は家庭の問題が大きかったのではないかと思われる。

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2011/06/23

解説で「ラヴ・ストーリー」の冒頭を引き合いに出しているけれども、いささかこじつけに感じられてしまって損。 21歳で一生が完結してしまったことは、その後の停滞や衰退などのいかなる苦みも醜態も味わわず、人にも見せずに済んだという意味では幸運で、繊細なきらめきを一層際立たせる。 今も...

解説で「ラヴ・ストーリー」の冒頭を引き合いに出しているけれども、いささかこじつけに感じられてしまって損。 21歳で一生が完結してしまったことは、その後の停滞や衰退などのいかなる苦みも醜態も味わわず、人にも見せずに済んだという意味では幸運で、繊細なきらめきを一層際立たせる。 今も存命ならば、久坂葉子さんはどんなおばあさんになったかなあ、と想像してみる。

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