こころはナニで出来ている？ 岩波現代文庫 文芸134

工藤直子【著】

• 販売会社／発売会社: 岩波書店
• 発売年月日: 2008/04/16
• JAN: 9784006021344

商品レビュー

2024/11/03

くどうなおこさんが好き。

理由は人として、あったかくて、その言葉を声に出して読むと、子どもの頃に帰ったみたいな安心感があって。
生き物、自然に対する考え方が書かれていて、なるほどと。

その工藤さんの生い立ち、特にお父さん、のお話を聞いて、それもいいなぁと。
なんか、いい。

工藤さんの挿絵もあったかい。

2015/08/11

工藤直子の詩は一読ほのぼのしています。しかし何度も読むうちに、地面にしっかと足を広げて立つような力強さを感じます。そしてその向こうには「何故」「どうして」という、あらゆるものへの問いかけや思案する心が見えてきます。
そんな詩が生まれる瞬間の情景が、幼き日の思い出とともに描かれています。
まだ充分に言語化できなかった、あの日の想いを詩に託す。言葉にできなくとも心の中で動き回るあれこれ。子どもだって感じ取っているのです。その子どもの想いを代弁するかのような詩だから、子どもたちの共感を得るのでしょう。