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ニック・シャドウの真夜中の図書館(2) 血ぬられた砂浜
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | ゴマブックス |
発売年月日 | 2008/04/17 |
JAN | 9784777109333 |
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ニック・シャドウの真夜中の図書館(2)
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商品レビュー
3.7
4件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
亡くなった祖父の家からやってきたオウムは傷だらけのズタボロで不気味。そしてやってきたその日から、両親や家おかしくなっていく。洗脳されている様子の両親をどうにか助けようとするが……。 *** 今回も後味の悪い話が全3話。どれも短編集でサクサク読めるが、内容は絶望的な話ばかり。どの主人公も前作と同様恐ろしい目にあっている。恐ろしい目にあっている、というか多分これは全員最後命を脅かされている……。二作目を読んでいて思ったのだが、この話に出てくる主人公格の登場人物たちは皆未成年の子どもばかり。非力で、無力な少年少女が降ってわいたとしか思えない悪い出来事に巻き込まれ、翻弄されていく。大人に頼ろうにも大人が子供の嘘だと決めつけて話を聞いてくれなかったり、すでに大人に頼る道を絶たれていたりして、一進一退もままならない状況にじわじわ追い込まれていく。真綿で首を締めるようにじわじわ来ているかと思うと、急に脅威が迫ってきたりと息をつかせぬとはまさにこのことか。 また、絶望が窮まった所に一瞬希望をちらつかせて、このまま解決するあるいは、少しでも良い方向に向かうと登場人物と読者を思わせておいて、やっぱり最悪の結末!という話運びも絶妙。あと、読んでいる最中で読者に嫌な予感を植え付けてくるのが本当にうまい。しかもその嫌な予感は当たってほしくないが大体当たる。呪われたオウムの話は絶対そうじゃなくてほしかったのにあっていたので、本当に悲しかったし、悔しかった。この話はうまく解決すると思ったんだけどなぁ……。 絶望の結末しか待っていないとわかっているのに、目の前にぶら下げられた少しの希望につられ、読み進め、落胆するということを何度も繰り返しながら読んだ。どうなるかある程度予想がついている状態で、じりじりと進んでいくものだから、もうどんな結末でもいいから早く楽にしてくれ!と思いながら読み切った一冊だった。
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第一話「血ぬられた砂浜」は、おどろくほど本物そっくりの砂の彫像をつくる男と子どもたちの攻防?! p.11の「サラのお気にいりは、まるで生きているかのようなロバの像」というあたりはネタは見えてしまった感もあるが、ラストシーンで、ジョンとサラが生きているのが、逆に怖い。 第二話は「呪われたオウム」。この話が一番怖いかも。おじいちゃんの形見のオウム、イゴール。これに悪魔が棲みつき、ベンの家族が危機的な状況に陥る。最後はおじいちゃんが残してくれたヒントでオウムから悪魔を追い出すことに成功するのだが、結末も怖い、救いがなさ過ぎる。 第三話は「見知らぬ人」。これも怖い(^^;。いつものベビーシッターがどこか違う。父母が帰ってきて助かったと思いきや、やはり結末まで容赦ない。夜一人では読まない方がいいかも。
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2012/3/17 borrow a book from Osaka Prefectual Central Library
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