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遁げろ家康(下) 朝日文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
発売年月日 | 2002/01/11 |
JAN | 9784022642851 |
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遁げろ家康(下)
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商品レビュー
3
3件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
負けたら遁げて遁げまくる。誰も知らない家康像が ここにある。(2002年の刊。親本は1999年刊) 本能寺の変から家康の死まで。 河尻秀隆。財務担当の吏遼と説明。ここら辺は司馬の 覇王の家のひき写しに近い。wikiによると黒母衣衆の 筆頭となるが、織田信長家臣人名辞典ではどうなって いるのだろうか。 北条氏政はバカ殿扱い。石田三成も愚将として描かれ ている。 池宮本の新しさは、戦国の終焉により未曾有の不況が 訪れる。これを打開するために朝鮮の役が行われ、家 康は各地で大規模な土木工事を行ったとしている所。 うーんでもそれってどうなのだろうか。秀吉だって大 規模土木工事を行っている訳だしねえ。好況な不況だ なんていう程、貨幣経済が進んでいたとも思えないし 社会に余裕があったとも思えない。 諸鉱山の鉱脈が尽きたため大坂城を攻めたという見方 も創作としては面白いですが史実とは異なる。 関ヶ原のシーン。家康の小心振りがよく描かれていま す。本多正信が股肱ではなく小物として描かれている のも面白い。 いまからみれば残念な点も多々ありますが、小心物で 家臣に振り回される家康像というのはなかなか好きで す。
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戦国の世に揉まれに揉まれて人が悪くなりつつも、やっぱり臆病な家康。人にはどうしたって変わらない部分と言うものはあるものですな。 戦国時代の終焉=戦国バブル(戦景気)の崩壊、と言う図式も面白かったです。江戸時代初期の土木工事ラッシュが景気対策とか、天下分け目の関ヶ原の戦いが大規模なリストラ、とか言うのが。 時代小説に潜む現代! 凄いなあと思う。
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後半生になると設定がだれるというか、史実そのものの記載になってしまうのは、同じく怪作である「妖説太閤記」(山田風太郎)と同じで、残念と言えば残念だけど、仕方ないと言えば仕方ない。 それにしてもいつも思うけど、家康って幅が広いというか、作品によって全然違う人になる。信長はなにを読ん...
後半生になると設定がだれるというか、史実そのものの記載になってしまうのは、同じく怪作である「妖説太閤記」(山田風太郎)と同じで、残念と言えば残念だけど、仕方ないと言えば仕方ない。 それにしてもいつも思うけど、家康って幅が広いというか、作品によって全然違う人になる。信長はなにを読んでも同じ信長である。わたしはやっぱり、家康の方が好きだ。
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