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日本人の生活空間 朝日選書79
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
発売年月日 | 1977/01/10 |
JAN | 9784022591791 |
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日本人の生活空間
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1件のお客様レビュー
またまた古い本を読んだ。50年近く前に新聞に連載されたものだ。先に梅棹先生の「美意識と神さま」を読んで、そこからの流れで本書も読むことになった。他にも「日本人の知恵」「日本人のこころ」などがあるようだから見つかれば読んでみたい。さて、本書で一番印象に残っているのは「狩り」の話。日...
またまた古い本を読んだ。50年近く前に新聞に連載されたものだ。先に梅棹先生の「美意識と神さま」を読んで、そこからの流れで本書も読むことになった。他にも「日本人の知恵」「日本人のこころ」などがあるようだから見つかれば読んでみたい。さて、本書で一番印象に残っているのは「狩り」の話。日本人が特に狩りが好きなのだという。動物の狩猟は外国でももちろんあるだろうが、イチゴ狩りとかミカン狩りとか、さらにはもみじ狩りも、そして何よりも驚いたのは桜狩りということばもあったということ。どうやら、もみじも桜も枝を手折って持ち帰ったようだ。それらが次第に見て楽しむだけに変わっていったようだ。それから書斎。こちらは男の「逃避空間」としての役割があったようだ。うちにも2畳ほどの書斎を作ってもらったが、はじめの間こそ、そこで本を読んだり、ものを書いたりしていたが、長年の内に本はあふれかえり、単なる物置のようになってしまっている。掃除についての文章もおもしろい。そもそも昔の日本家屋はほこりがたまりにくく、掃除はあまりしていなかったようだ。綿製品を多く使うようになってから、頻繁に掃除をすることになった。母はよく茶殻を畳の上にまいてほうきではいていた。それでほこりがとれたようだ。ところで、掃除は「はてしなき戦い」ということで、終わったと思ったらまたすぐに汚れ始める。近所の保育所で毎日玄関にたまる砂をはき出している人がいる。大変な仕事であるとは思うが、なんとかならないものだろうかとも思う。ひょっとして、合理的な解決方法を見つけてしまうと、その人の仕事を奪ってしまうということになるのかもしれない。難しいところだ。
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