アプルビイの事件簿 創元推理文庫

マイケル・イネス(著者), 大久保康雄(著者)

• 販売会社／発売会社: 東京創元社
• 発売年月日: 1978/11/27
• JAN: 9784488182014

商品レビュー

2010/05/28

発端の不可解さ、論理…

[文庫ＯＦＦ]

発端の不可解さ、論理的推理、そして最後のどんでん返しなどかなり完成度が高い。左右違う靴を履いた男と同じ列車に乗り合わせた娘の話を発端に、翌日左右違う靴を履いた男が殺されるという謎が魅力的な「死者の靴」など秀逸。なぜアプルビイ警部ものがあまり翻訳されないのかも謎だが、そうそう本はないので入手できるなら読んでおきましょう。

2021/02/13

不思議な発端の面白さ、論理的推理から最後のどんでん返しまでかなり完成度が高い。ホームズのライヴァルたち扱いされたがアプルビイの登場は1937年でありイネス自身がクリスティより年下なのであるくらいだから小説は現代的だ。左右違う靴を履いた男と同じ列車に乗り合わせた娘の話を発端に、翌日左右違う靴を履いた男が殺されるというワクワクの出だし「死者の靴」は秀逸。アプルビイの短編はなかなかまとめて読めないので嬉しい

2013/06/21

警視庁副総監が主人公。
シャーロック・ホームズのライヴァル達というテーマの短編集の中でも、お歴々よりはあっさりめの個性かも。
ちょいちょい出てくる奥さんがかわいらしいです。

翻訳のその当時の傾向なのか、味と言えばそうだけど、女性の語尾が「～だわ」多め。ちょっと目に付いたかなぁ。
邦訳も少な目なのが残念。