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戦場から届いた遺書 NHK人間講座
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戦場から届いた遺書 NHK人間講座

辺見じゅん(著者)

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戦場から届いた遺書 NHK人間講座

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本放送出版協会
発売年月日 2002/11/25
JAN 9784141890768

戦場から届いた遺書

¥220

商品レビュー

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2011/11/05

 辺見じゅん著『戦場から届いた遺書』。2002年の出版で、シオリも挟んであり読みかけとはおもっていたが、実際には読んでいなかった。  それではいけない。もう一度、読みなおしてみた。  真珠湾攻撃に参加し軍神と称賛された一員とその家族に始まり、戦後抑留生活の中で病死する満鉄勤務者...

 辺見じゅん著『戦場から届いた遺書』。2002年の出版で、シオリも挟んであり読みかけとはおもっていたが、実際には読んでいなかった。  それではいけない。もう一度、読みなおしてみた。  真珠湾攻撃に参加し軍神と称賛された一員とその家族に始まり、戦後抑留生活の中で病死する満鉄勤務者まで、遺書そのものの紹介と家族の慟哭を、丁寧に拾っている。  全国各地に散在する家族を実際に訪問してる例が多く、記載に臨場感がただよい、説得力をもつ。  手にとって実感するのは、通信統制下のそのなかで、「遺書」が戦場からもたらされたことが可能であったという事実。  本書の紹介文には「厳冬のシベリア」「南太平洋の島の密林」と、発信者の記載場所があげられている。  この種、手記でお馴染みは「きけわだつみの声」。それはある意味、エリート集団の断腸のおもいであった。  本省の紹介文には、「傷つき倒れた無名兵士たち」ともある。その意味では、人間味あふれる心情が綴られている。  「いかに歳月を経ようとも、戦争が単なる歴史上の事実となってはならない」。「戦争のもたらす悲惨と失敗の過去を克服する努力こそが、日本人として歴史に参与する道」(187p)。  著者は述べ、戦争と科学の発展の20世紀に続く次世紀へのメッセージとする。

Posted by ブクログ

2010/02/06

「戦場から届いた遺書」辺見じゅん著、NHK人間講座、2002.12.01 p189 ¥588 C9495 (2005.08.17読了)(2002.11.26購入) 【日本の戦争・その③】 太平洋戦争の開始(1941年12月8日)からシベリア抑留者の帰還(1954年頃)までに、死を...

「戦場から届いた遺書」辺見じゅん著、NHK人間講座、2002.12.01 p189 ¥588 C9495 (2005.08.17読了)(2002.11.26購入) 【日本の戦争・その③】 太平洋戦争の開始(1941年12月8日)からシベリア抑留者の帰還(1954年頃)までに、死を覚悟した兵士から家族に送られた手紙の実例を挙げながら、その手紙の背景や受け取った家族のことなどをつづった本です。 【目次】 はじめに 第1回 我、真珠湾に死す 第2回 最愛の妻へ 第3回 「餓島」ガダルカナル 第4回 手紙だけが残った 第5回 帰らざる特攻 第6回 戦艦大和がのこしたもの 第7回 孫の心に生きる 第8回 「記憶」で届けられた遺志 太平洋戦争関連年表 ●真珠湾に死す 「顧見れば世に生を受けしより19年余日、身体何らの障害あらず、健全に父母の愛兄弟の愛に甘んじ、我が身世に不幸たるを知らず。幸に生まれ幸に死すこの幸運児、只何一つ報ゆる事なく死すは残念なり。人生19年の間父母我に対する労苦考えるに忍びず、只涙あるのみ。くれぐれも不幸をお許しくだされ。1941年12月7日」 (真珠湾にて戦死) 「真珠湾奇襲は日本側の成功裏に終わった。米国側の戦死者は2334名。日本軍の戦死者は64名である。」(真珠湾攻撃での日本側の戦死者の事は考えたことがなかった。) ●最愛の妻へ 「太平洋戦争の時代、兵士たちは故郷の留守家族に自分が今どこにいるかも知らせることができなかった。日付も記せなかった。軍事郵便には部隊名しか書けず、辛いとか苦しいなどという文字も検閲で塗りつぶされた。」 山岸正三さん、文子さん夫妻。正三さんは、1945年1月7日31歳で戦死。文子さんには3人の子供が残された。軍人の正三さんは、戦死までの3年9ヶ月の間に妻に、2百通以上もの手紙を書き送った。文子さんの遺言は、「私が死んでも、トランクのなかの手紙は読まないで、全部棺の中に入れて、私と一緒に焼いてちょうだい」だった。 生前、文子さんは、2人の娘たちにこう頼んでいた。 「あの世に行ったとき、お父さんがすぐに私を見つけられるように、死装束に名前を書いておいてね」 二人の娘たちは、母の思いを汲んで、白装束の右襟に「山岸正三」、左襟に「その妻文子」と、筆で書いた。 ●ガダルカナル ガダルカナルの決戦で戦死した岡島一義さんがアメリカ軍との激しい戦闘の模様をタバコの空き箱の裏に鉛筆で書きつけた一節。 「友軍機未だ来たらず、諦観す。敵砲弾間近く、銃声亦近く繁き。」 ●文庫版 「戦場から届いた遺書」辺見 じゅん(著)、文春文庫(2003/12) 著者 辺見 じゅん 1939年 富山県生まれ 父は俳人・国文学者で角川書店創業者の角川源義 早稲田大学文学部卒業 1975年 「呪われたシルクロード」で作家でビュー 1983年 「男たちの大和」で第3回新田次郎文学賞受賞 1987年 「闇の祝祭」で第12回現代短歌女流賞受賞 1989年 「収容所から来た遺書」で第11回講談社ノンフィクション賞及び第21回大宅壮一ノンフィクション賞受賞 1998年 「夢、未だ盡きず」でミズノスポーツライター賞受賞 (「BOOK」データベースより)amazon 真珠湾奇襲に始まって、南方戦線での死闘、特攻隊の出撃、戦艦大和の最後、シベリア抑留と、太平洋戦争の傷跡は広範囲にわたる。その流れをたどりつつ、無名兵士たちが残した遺書・日記・書簡から戦争とは何かを探り、そこに込められた次世代へのメッセージを読み解く。著者のライフワークを締めくくる一冊。

Posted by ブクログ

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