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英語の冒険 講談社学術文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2008/04/10 |
JAN | 9784061598690 |
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商品レビュー
4.1
8件のお客様レビュー
2018/06/11 読み終わった。 島国の一方言だった英語がどうやって世界を制したのかがテーの本。 単語一つとっても、この言葉が何語を語源としているのか、時代ごとに説明してくれて面白い。ノルマンコンクエストでフランス語が大量に入ってきたりね。和語、漢語、外来語がある日本語とも似...
2018/06/11 読み終わった。 島国の一方言だった英語がどうやって世界を制したのかがテーの本。 単語一つとっても、この言葉が何語を語源としているのか、時代ごとに説明してくれて面白い。ノルマンコンクエストでフランス語が大量に入ってきたりね。和語、漢語、外来語がある日本語とも似ているんじゃないかな。
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大変に興味深く、おもしろかった。特に前半。 感想を書こうと思ってパラパラとめくりながらメモったりしていたら、またうっかり最初から読みふけりそうになった。 英語の歴史については、まず最初にゲルマン語がケルト語を駆逐してしまったこと、それから、バイキングの言葉が文法に大きな変化をも...
大変に興味深く、おもしろかった。特に前半。 感想を書こうと思ってパラパラとめくりながらメモったりしていたら、またうっかり最初から読みふけりそうになった。 英語の歴史については、まず最初にゲルマン語がケルト語を駆逐してしまったこと、それから、バイキングの言葉が文法に大きな変化をもたらしたこと、その二つを昔ざっくりだが聞いたことがあって、おもしろいなぁ、もっとちゃんと知りたいなぁ、とずっと思っていた。 この本はその好奇心を十分に満たしてくれた。 Amazonのbot君が何をどう分析したのかは不明だがオススメしてくれた本。(個人情報とターゲットマーケティング云々については「サピエンス全史」の解説番組を見て以来、心の中で折り合いをつけました・・・笑) 民族の興亡による言語の変化はどの言語にも起こりえることで、ありふれたことのように思うが、この本を読むと、それだけじゃなく、一人の人間の業績が「英語」の発展に多大に寄与したということも同じく多々あると分かった。そのエピソードがいちいち毎回感動的で驚いた。 中でも、アルフレッド大王には心底驚いた。なんという知性の持ち主なのか。 イギリスで唯一「大王」と呼ばれる国王。 9世紀に、国民の識字率を上げることが富国に結びつくと考えるなんて、その先見性にはびっくり。 「let there be light(光あれ)」という聖書の訳文を考えたオックスフォードの古典語学者にして革命の戦士、ティンダルの業績も心打たれた。著者が、「世界中の作家という作家が、ティンダルのリズムを体得しようとし、彼の言葉が与えてくれた豊かな可能性を享受した」とべた褒めなのも、抜粋の文を読むと分かるような気がした。シンプルなのにすごく美しい。 「大母音推移」のことは全然知らなかったので、とても興味をかきたてられた。ああ、だから発音がああなのに、スペルはこうなのね、なんてすごく腑に落ちて楽しい。なぜそんなことが起こったかというのは今もミステリーだ、ということまでが、とにかくおもしろい。 タイムマシンで言語学者をその時代に送り込んで、事情を解明してもらいたいくらい。 日本語も、「はひふへほ」は昔は「ふぁふぃふふぇふぉ」だったんだよ、と国語音声学の授業で聞いたのを思い出す。 逆に、「たった一度だけ起こった」という構造の変化(文法の変化)については、割とすっきりと解明してくれていて、これはこれで大変におもしろかった。 デーンローという言葉は初めて聞いたような気がするが(世界史で出てきてたにもかかわらず、私の脳がきれいに忘れているだけという可能性もある…)、その境界近辺で、商取引で間違いがあってはいけないからということで、今のような「語順が重要」な文法へと変化が起こった、という。なんとまあ、おもしろい。商人ってのは、いつの時代も柔軟で実際的で、政治的な壁なんか、軽く、とは言わないまでも、なんだかんだでしたたかに飛び越えちゃうよなぁ、と感心する。 フランス語の侵略にも耐え、やがて産業革命の言葉となり、今や世界語となる鍵は、この文法上の特徴にあるような気が私はどうしてもしてしまう。(もちろん、そのせいかどうかは神のみぞ知る) とまあ、こんな感じで、知らない「英語の歴史うんちく」がいっぱいで、非常に楽しい読書であった。いつか、この本と同時進行で製作されたという映像の方も見てみたい。すごくおもしろそう。 余談だが、ほとんど英語には取り入れられなかった、というケルト語語源の単語の音の響きが特に好きだなぁ、と思った。エイヴォン(Avon)、テムズ(Thames)、 エスク川(Esk)、ワイ川(Wye)、ドーヴァ―(Dover)、ロンドン(London)・・・
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タイトル通り、英語が未熟で世間知らずで、勇気と冒険心溢れた若者のように時間と空間を冒険する物語。 チャーチルが人々を鼓舞した演説に使われていた単語は古英語に由来するものがほとんどであったとか、宗教改革と印刷技術の発展と英語の体裁の変化、など、興味深いエピソード満載。
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