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なぜ僕は「悪魔」と呼ばれた少年を助けようとしたのか 『光市母子殺害事件』弁護団を解任された“泣き虫弁護士"の闘争手記
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 扶桑社 |
発売年月日 | 2008/04/10 |
JAN | 9784594056353 |
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なぜ僕は「悪魔」と呼ばれた少年を助けようとしたのか
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商品レビュー
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今枝弁護士の苦労、人柄がよく伝わってくる。 極悪非道か凶悪犯罪を目の当たりにする度に、「こんな奴は生かしておく必要も価値もない」「自分の犯した罪は決して消えないしどれだけ反省しようが後悔しようが遺族は許せないし更正なんて建前に過ぎない」なんて憤りを覚えて極刑を望みがちな単細胞の...
今枝弁護士の苦労、人柄がよく伝わってくる。 極悪非道か凶悪犯罪を目の当たりにする度に、「こんな奴は生かしておく必要も価値もない」「自分の犯した罪は決して消えないしどれだけ反省しようが後悔しようが遺族は許せないし更正なんて建前に過ぎない」なんて憤りを覚えて極刑を望みがちな単細胞の自分にはとても意味のある、考えさせられる一冊だった。 もちろんFの犯した罪は決して許されない。 彼の育った不遇な家庭環境には同情の余地はあるが、だからといってあんな惨いことが許されるわけはない。ということは今枝弁護士もよくよく身にしみて分かっておられて、彼が言いたいのはそこではなく、もっとそもそもレベルの、フラットにノンバイアスに多角的に見ることなんだと思う。 ただ、テレビ、ネット、スマホ、SNSと様々な情報に囲まれる自分たちにとって、物事を客観的に見るというのは非常に難しい…とも同時に痛感させられる。 橋下徹の懲戒請求扇動とFの父親は本当に胸糞悪い。
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加害少年の弁護人である作者は死刑廃止を訴えているわけではなく、あくまで真実をまっすぐに理解してほしい、そのうえで公正な裁きをと考えているのはわかる。弁護士は私情を挟まず依頼者(加害者)の利益を最大限に守るべきである、というのもわかる。少年の不幸な生い立ちを訴えてはいるが、だから許...
加害少年の弁護人である作者は死刑廃止を訴えているわけではなく、あくまで真実をまっすぐに理解してほしい、そのうえで公正な裁きをと考えているのはわかる。弁護士は私情を挟まず依頼者(加害者)の利益を最大限に守るべきである、というのもわかる。少年の不幸な生い立ちを訴えてはいるが、だから許せるものではないことも事実であり、やはり死刑判決は妥当だと思う気持ちは本書を読んでもかわらなかった。弁護士という仕事を知るにはとても良い本だと思った。
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関係した弁護士によるモノローグである。 なので取材によって客観性をもたせたものではなく、文体にも「かもしれない」「と思う」という言葉が頻出する。 もちろん弁護団の一人として関わった人物なので、中にいたからこそ書ける内容もあるのだが、はやり「弁護士」としてどう在るべきかという考察...
関係した弁護士によるモノローグである。 なので取材によって客観性をもたせたものではなく、文体にも「かもしれない」「と思う」という言葉が頻出する。 もちろん弁護団の一人として関わった人物なので、中にいたからこそ書ける内容もあるのだが、はやり「弁護士」としてどう在るべきかという考察に徹し、事件そのものをどう捉えるべきかという問いかけの答えとしては物足りない。 使われている言葉も、裁判関係の引用以外でも小難しい言葉が多く、対象としている読者の設定がどこにあるのか不明。法曹人というのは日常的にこういった文言でやりとりしているのだろう。 今枝仁という人物がどういう人間なのかという説明が全体の1/3を占めており、プロフィール本か?という感想に至ってしまったので残念だが、 この事件に興味をもって、少しでも立体的な理解をしてみたいと思うなら読んでみるべき一冊である“かもしれない”。 事件に関しての全体像を知りたいのなら、 事件発生から、死刑確定後の大月孝行とのやりとりまで一気に読める 「なぜ君は絶望と闘えたのか―本村洋の3300日 」門田隆将著 のほうがオススメ。
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