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もう一度、投げたかった 炎のストッパー津田恒美最期の戦い 幻冬舎文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 1999/06/07 |
JAN | 9784877287436 |
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商品レビュー
4.5
8件のお客様レビュー
奥様の手記『最後のストライク』を先に読み、その中でこの本が紹介されていたので気になって図書館で借りた。奥様の手記は短い期間のことを深く描いている。二人が出会ってから亡くなるまでのことなので、闘病・治療のこと、精神面のことがどうしても多くなっていた。この本は津田さんの父や球団関係者...
奥様の手記『最後のストライク』を先に読み、その中でこの本が紹介されていたので気になって図書館で借りた。奥様の手記は短い期間のことを深く描いている。二人が出会ってから亡くなるまでのことなので、闘病・治療のこと、精神面のことがどうしても多くなっていた。この本は津田さんの父や球団関係者、恩師、友人からも取材を行って、生まれた時から高校野球、社会人野球、プロ野球へと、その才能を開花させていった様子、入団してから新人王をとる活躍をみせたものの、怪我に苦しみ手術を行ってリハビリに励みカムバック賞をとったことなどが客観的に描かれていて、とてもわかりやすいと思った。 とくにバッテリーを組んだ達川から聞くエピソードは興味深かった。 ちょうど中日の木下雄介投手が27歳の若さで亡くなったと報道された直後だったので、現役バリバリ投手の急逝という共通点でいっそう津田さんのことが思い起こされた。
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この本は当時NHKスペシャルで放映され、全国的に感動を巻き起こした、闘病の記録と彼を支えた家族の記録だ。 津田恒美といえば、ある世代のプロ野球ファンには強烈な印象を残した広島の名ストッパー。彼が出てきたら他球団は負けを覚悟した。唸るような剛速球、捕手の手前で勢いを増してホップ...
この本は当時NHKスペシャルで放映され、全国的に感動を巻き起こした、闘病の記録と彼を支えた家族の記録だ。 津田恒美といえば、ある世代のプロ野球ファンには強烈な印象を残した広島の名ストッパー。彼が出てきたら他球団は負けを覚悟した。唸るような剛速球、捕手の手前で勢いを増してホップする球筋はテレビ画面からでもわかった。 そして、ふてぶてしい顔つき。気持ちを前面に出す。対巨人戦で一塁ベースカバーに入ったときに、走者の駒田の頭をグラブで殴ったことがある。どう考えても津田が悪いのだが、誤りもせず乱闘寸前になった。ほんと、憎たらしい奴だった。 オールスターゲームでは全球ストレートでパリーグの強打者を三者三振をとった。このときはセ・リーグを応援したので、津田の力投に喝采を送った。 ペナント終盤の天王山で、津田の直球を強振した原辰徳の左手小指を粉砕骨折させたことは有名だ。原はそのシーズンを棒に振り、巨人は3厘差で優勝できなかった(優勝は広島) とにかく津田は巨人にとっては憎たらしかった。他球団もそうだったろう。 しかし、いつも強気で傲岸不遜に見えた津田が、自分自身に言い聞かせていた言葉。それは『弱気は最大の敵』だった。 かつてたった一度の失投で試合に負けた。自分の球に自信が持てず、弱気になったせいで威力がなかった。この経験がが炎のストッパーと呼ばれた彼の投球の淵源となった。それ以来彼は投球の前に必ずこの言葉を心の中で反復した。 脳腫瘍で倒れたときも、彼はこの言葉を胸に復活を期す。闘病は辛かった。弱気になるときもあった。そんなときも彼はマウンド同様、この言葉で自らを奮い立たした。もう一度マウンドに立つために。 しかし病は深刻だった・・・ 彼が病に倒れ亡くなった時は広島ファンだけではなく、他球団のファンも悲しんだ。 広島の独走で津田を思い出しただけだったが、奇しくも今日、7月20日は津田の命日だった。 たぶん死ぬまで忘れられないピッチャーだ。
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なんかのフェアで書店の平台にあったので、だいぶ遅ればせながら手に取ってみることに。 カープのファンではないが、記憶に残る選手の一人。 淡々とした筆致が良い。
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