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「道徳」という土なくして「経済」の花は咲かず
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 祥伝社 |
発売年月日 | 2004/03/17 |
JAN | 9784396612078 |
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「道徳」という土なくして「経済」の花は咲かず
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――――――――――――――――――――――――――――――○ 市場原理が成り立つのは「共同体」あってのことである。下に共同体があって、お互い助け合っているから、その上でルールによる競争ができるのだ。競争や戦いには、必ず負ける人がいる。負けた人はあきらめて、消えてなくなるわけでは...
――――――――――――――――――――――――――――――○ 市場原理が成り立つのは「共同体」あってのことである。下に共同体があって、お互い助け合っているから、その上でルールによる競争ができるのだ。競争や戦いには、必ず負ける人がいる。負けた人はあきらめて、消えてなくなるわけではない。生身の人間は、負けても絶対にあきらめない。37 ――――――――――――――――――――――――――――――○ 最近、エリート教育の必要性が見なおされているが、本当のエリートとはいったい何なのか、人物として何が必要なのかは一向に語られていない。エリート教育の本質は、偏差値で比べられる成績や国際活動力などではない。人の上に立って偉ぶらない人間、地位やポジションがある程度のものになっても、舞い上がらない人間をいかに育てるかということに尽きる。リーダーの資質云々と、あれこれ書かれた本は大量にあるけれども、この簡単なことが書いていない。122 ――――――――――――――――――――――――――――――○ 最近の学生は、財務省に入ってもさして嬉しいと思わないらしい。律令時代に始まる「大蔵」の名称を失ったのは痛かった。日本人の歴史に由来する制度に、アメリカ式の方法をむりやり接ぎ木するような愚かさが、名称に現れている。125 ――――――――――――――――――――――――――――――○ カルビニストの「一生懸命に働く」「贅沢をしない」という倫理道徳は、二宮尊徳とほとんど同じと言ってもいいほどよく似ているが、決定的な相違点がある。尊徳の思想だと、倹約して積み立てたお金は、困っている人に貸し出して助け合う。(…)一方、「儲けるのは自分が天国へゆくため」「儲かるのは神の祝福」であるとするカルビニストからすると、経済は個人的行為である。そして失敗者は「神に見捨てられた者」になってしまう。 139 ――――――――――――――――――――――――――――――○ たしかに武力なしで友好親善が実現すれば理想である。だがこの理想の実現は、両方がよほど知的でなければ成り立たない。こちらだけ道徳が高くて知的なのではダメで、相手も同じレベルであることが大前提となる。(…)残念ながら、世界はまだまだ成熟していないし、知性や道徳の低い国が多い。「やるときはやるぞ」という意志と実力を見せられるまで、どこで止めるべきかが自分ではわからない連中に取り巻かれているのが日本である。210 ――――――――――――――――――――――――――――――○
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日下先生の視点は非常に幅広く、一つの数字に一喜一憂する多くの評論家とは世界が違います。歴史を鑑みて日本という国がどうして豊かになったのかわかりやすい言葉を用いて教えてくださいます。来年こそ先生のセミナーに参加したいと思います。
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一国の経済、分解していくと人に行き着く。バブル崩壊や失われた10年、100年デフレと言われれば日本人として立ち振る舞いに自信をなくしていくのは自然な流れだと思います。そこにアメリカの言う「グローバルスタンダード」が入りこんできた図式でしょうか。日本人が道徳性、「和」を重視する行動...
一国の経済、分解していくと人に行き着く。バブル崩壊や失われた10年、100年デフレと言われれば日本人として立ち振る舞いに自信をなくしていくのは自然な流れだと思います。そこにアメリカの言う「グローバルスタンダード」が入りこんできた図式でしょうか。日本人が道徳性、「和」を重視する行動様式は決して遅れているとか間違ったものではない。アメリカ一国主義であることがばればれの「グローバルスタンダード」に迷わされる必要はなく、日本は日本のまま進めばよいと説きます。「神戸の大震災の時、世界中のメディアが驚いたことは一件の暴動も起きなかったこと」これだけでも自信が湧いてきませんか?右の書棚に紹介している「なぜ松下は変われたか」に、7割の主婦が冷蔵庫買い替えのポイントとして重視したのが「脱フロンかどうか」だといいます。理由は子供たちの代にいい環境を残したいから。日本って本当に心ねのいい国かもしれませんよ。
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