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山下奉文 昭和の悲劇 文春文庫
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山下奉文 昭和の悲劇 文春文庫

福田和也【著】

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山下奉文 昭和の悲劇 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2008/04/10
JAN 9784167593070

山下奉文

¥220

商品レビュー

3

3件のお客様レビュー

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2024/06/01

シンガポール攻略で英雄となった山下奉文について知りたくて借りた本。見た目がかなり威圧感があることがこの人の持ち味だったのかな。イエス・ノー会談のことや清潔感を大事にしていたこと、マニラでの裁判にパーシバルが来たことなど興味深い内容だった。皇道派と統制派、乃木希典、他の軍人について...

シンガポール攻略で英雄となった山下奉文について知りたくて借りた本。見た目がかなり威圧感があることがこの人の持ち味だったのかな。イエス・ノー会談のことや清潔感を大事にしていたこと、マニラでの裁判にパーシバルが来たことなど興味深い内容だった。皇道派と統制派、乃木希典、他の軍人について知らないことも多かったので調べたい。

Posted by ブクログ

2023/08/14

山下奉文の写真を見たことある方は多いと思うが、見た目は戦国武将、大軍を率いるに相応しい風貌と恰幅の良さで、正に当時の軍国日本を絵に描いたような見た目である。本書表紙にもそんな山下将軍の写真を使用しており、数々の勲章を身に付け軍刀を腰のあたりに斜めに配置している。よくよく見ると、背...

山下奉文の写真を見たことある方は多いと思うが、見た目は戦国武将、大軍を率いるに相応しい風貌と恰幅の良さで、正に当時の軍国日本を絵に描いたような見た目である。本書表紙にもそんな山下将軍の写真を使用しており、数々の勲章を身に付け軍刀を腰のあたりに斜めに配置している。よくよく見ると、背後は鬱蒼と茂るジャングルになっており、尚且つ将軍の表情はどこか遠くを見ている様で物悲しさを感じる。詳しい事はわからないが、敗戦後自らが処刑される事を十分理解してか、将来の日本の復興を若者に託し、自らはその姿を見る事なく死んでいく最後の表情にも感じられる。 山下将軍といえば「マレーの虎」と称される。太平洋戦争突入時に東南アジア方面の司令官として、マレー半島を南に駆け抜け、電撃的な勝利を重ねたうえ、かの有名な「YES or NO」を敵将に叩きつけた人物としても有名だ。実際は中々態度をはっきりさせないイギリス軍指揮官に対して、イラついた山下が通訳に伝えた言葉が、いつしかあたかも山下自身が机を叩きながら直接敵将に迫ったかの様な伝え方になってしまった。これすらも当の本人の見た目から、国民が勝手に描いてしまったイメージそのものなのだろう。 事実、幼い頃から将来を約束されたかの様な、エリートコースを歩み、陸軍大臣も夢ではない勲功を立てながらも、皇道派に与したことから昭和天皇の怒りを買い、いつしかエリートコースから外れていく。山下は最後まで昭和天皇の信頼を得られなかった事を悔いていたと思うが、その辺りも正に天皇を頂点とする当時の日本人の忠誠心に溢れる帝国軍人そのものだ。 本書はそうした山下将軍の生い立ちから、マレー作戦での活躍、その後の満州転任さらには再びフィリピンの地を踏んで最後の最後まで戦い抜き、更には敗戦後の処刑迄生き抜いた山下の人生を追っていく。筆者が全著で乃木希典将軍を扱っていた事から屡々、山下との間に比較が用いられている。乃木将軍が戦闘指揮官としてはさほど評価されず人間性で評価されるのに対して、山下は敗戦時も自決せずに生き延び、囚人服で処刑されるなどは武人としては評価が低く、戦闘能力で卓越した評価を受けている。本書でも離脱した兵士を殴ったり皇道派の若い連中を庇うなど、敢えてそうした描写を多く入れる事で、乃木将軍との違いを対比・強調していく。実際の山下は兵士想いで優しい指揮官の一面を見せながらも、作戦においては「敵より多くの兵を殺害する」と割り切った上で、作戦を成功へと導いていく。 本書に戦争ものによくある戦闘描写や血生臭い敗残兵の様な描写は一切出てこない。人間山下の内面的な部分にフォーカスしながら、心の内にある苦悩と悲しみを感じさせてくれる内容に終始する。戦場では銀輪部隊に代表される様な派手な戦いと勝利に満ちながらも、敗戦間近なフィリピンで国のため自決を禁じて徹底抗戦を指示する現実的な計算能力、敗戦時にも自決せずに兵士たちを国に戻し将来の日本を復興させる事を第一に考えた行動や残した言葉の数々。山下奉文の人間性に触れて、将軍と言えどやはり1人の人間であると改めて考えさせられる一冊である。

Posted by ブクログ

2011/07/28

著者が最後に述べている、比島における無条件降伏文書。 この降伏文書は、米国NY州にある陸軍士官学校の軍事博物館で展示(本紙)されていたことを思い出します。署名は、山下奉文。 

Posted by ブクログ

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