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読書論 岩波新書
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読書論 岩波新書

小泉信三(著者)

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読書論 岩波新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 1964/11/01
JAN 9784004150879

読書論

¥220

商品レビュー

4.1

19件のお客様レビュー

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2023/08/21

ご存知の方も多いかと思うが、「すぐ役に立つ本はすぐ役に立たなくなる」との名言が記された名著。資本主義に振り回され、結果ばかりを追い求めるようになった現代人にこそ、このような本を手にとってもらいたい。本をどのように読むか。すぐ役に立つ知識が欲しいのであれば電話帳や観光案内を見ればい...

ご存知の方も多いかと思うが、「すぐ役に立つ本はすぐ役に立たなくなる」との名言が記された名著。資本主義に振り回され、結果ばかりを追い求めるようになった現代人にこそ、このような本を手にとってもらいたい。本をどのように読むか。すぐ役に立つ知識が欲しいのであれば電話帳や観光案内を見ればいい、それに勝る本はなかろう、という主張は読んでいて非常に心地よく感じられた。今でこそ特に電話帳などはお役御免となりつつあるが、ごく狭い範囲の用途に限られたものは応用が効きにくいという具体例として非常に理解がしやすいものと思う。 創造性を獲得するには余白の時間が重要であるとの主張もこんにち様々なところで見受けられるものではあるが、局所的対症療法的に成果を得たところで残るものは何もない。本当の読書、勉強とは何であるか、今一度認識を改めてみようではないか。

Posted by ブクログ

2023/08/12

昭和初期を代表するリベラリストであり、慶應義塾大学の学長を務めた小泉信三の読書論。 「すぐに役に立つ本はすぐに役に立たなくなる本である」は至極名言。 碩学の彼だから見えてくる世界は読むものをハッとさせてくれる。ほかにもショーペンハウアーの読書論と並走したり距離を置いたり、難しい...

昭和初期を代表するリベラリストであり、慶應義塾大学の学長を務めた小泉信三の読書論。 「すぐに役に立つ本はすぐに役に立たなくなる本である」は至極名言。 碩学の彼だから見えてくる世界は読むものをハッとさせてくれる。ほかにもショーペンハウアーの読書論と並走したり距離を置いたり、難しい漢字を書くことを戒めたり、示唆に富んでいた。後は、英語とドイツ語に堪能な小泉信三だから見えてくる世界はある。自動翻訳、生成AIで外国語学習は不要との意見はあるが、否。外国語を知ることは原著にあたり、そのニュアンスを正確につかむためにも必要なのだ。 理想の書斎はクスッと笑いながら読んだ。

Posted by ブクログ

2020/07/15

著者の小泉信三は、経済学者や慶応大学塾長としてよりも、戦後まもなく、平成が皇太子だったころの教育係として知られているのかもしれない。 この読書論は、数ある読書論のはしりみたいなもの。 岩波新書から1950年に出版された。 昔は新書版というのは、岩波新書ぐらいしかなく、それも難...

著者の小泉信三は、経済学者や慶応大学塾長としてよりも、戦後まもなく、平成が皇太子だったころの教育係として知られているのかもしれない。 この読書論は、数ある読書論のはしりみたいなもの。 岩波新書から1950年に出版された。 昔は新書版というのは、岩波新書ぐらいしかなく、それも難しい本ばかりのように感じられて、この本もなかなか手に取ることがなかった。 今読んでみると、本格的で新鮮で、じわじわくるものがある良書でした。

Posted by ブクログ

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