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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 1979/12/10 |
JAN | 9784122006898 |
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商品レビュー
4.6
8件のお客様レビュー
シリーズ最終巻。 郵便局の局長となっていた著者に、弟の真臣を通して、もう一度大陸にわたりロシアの情勢を調査するという使命がもたらされます。こうして著者は、レーニン率いるロシア革命によって大きく変貌を遂げつつあるシベリアの地で、現地の日本人とシベリアのコザック、そして当地における...
シリーズ最終巻。 郵便局の局長となっていた著者に、弟の真臣を通して、もう一度大陸にわたりロシアの情勢を調査するという使命がもたらされます。こうして著者は、レーニン率いるロシア革命によって大きく変貌を遂げつつあるシベリアの地で、現地の日本人とシベリアのコザック、そして当地におけるボリシェヴィキの首領を務めるムーヒンのあいだを奔走し、日本人とロシア人双方のために尽力します。しかし、シベリア出兵によってこの地に派遣されてきた日本軍の実態に疲弊させられることになり、苦い失意をかかえたまま、帰国の途に就くことになります。 明治から昭和にかけての動乱を、日本の大陸進出のフロンティアで体験した著者の手記にもとづいた作品で、たいへんおもしろく読みました。どの程度編集の手が入っているのかわからないのですが、ドラマティックな編成になっていて読者をひきつける魅力をそなえているように感じました。
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評価は全巻を通じてのもの。大変な傑作。どこまでフィクションが入ってるかは分からないが、知識とした知っている歴史が血の通ったものとして迫ってくる。 とりわけこの巻では、指示のはっきりしない上層部と現場の葛藤や逡巡など、全く今の日本も変わってないなと感じさせて面白かった。 現代の...
評価は全巻を通じてのもの。大変な傑作。どこまでフィクションが入ってるかは分からないが、知識とした知っている歴史が血の通ったものとして迫ってくる。 とりわけこの巻では、指示のはっきりしない上層部と現場の葛藤や逡巡など、全く今の日本も変わってないなと感じさせて面白かった。 現代の日本にはこれだけの気骨を持った人がどれだけいるのか?明治を、近代日本を作り上げたのは間違いなく真清やその妻、その母であったであろう。
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自叙伝って、基本的に作家の良いところだけを記したものが多く、あまり好きではありません。 でも、この本は自分に真摯な著述が心をひかれます。 この人は日清、日露戦争、シベリア出兵の時代など時代をつうじて、スパイ活動などをしてきた人なのです。 そして何より素晴らしいのは、日本史に出てく...
自叙伝って、基本的に作家の良いところだけを記したものが多く、あまり好きではありません。 でも、この本は自分に真摯な著述が心をひかれます。 この人は日清、日露戦争、シベリア出兵の時代など時代をつうじて、スパイ活動などをしてきた人なのです。 そして何より素晴らしいのは、日本史に出てくる有名な軍人から、普通の兵士、 敵方ロシアの将校、満州の人々、そして身売りされてきた日本の女郎など、 あらゆる人々と親交をもち、人間的に信頼を受けてきたことです。 第1巻を読むと、その行動は父の生きざまにあったように思われます。 機会があれば是非一読下さい、決して政治的、イデオロギー的な話ではなく、 人一人の真摯な生き様を綴ったものであります。
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